今日は、月一回の季節だより観察会でした。行きに、不法投棄監視パトロールを兼ねて参加しました。
集合時間前は、薄い笠雲を被っていましたが、何処かへ飛んで行ってしまいました。
ススキの穂がとても綺麗でした。ただ、例年に比べてススキの丈が低いように思いました。
今日の目玉植物であるウメバチソウと、センブリ、サワヒヨドリです。
ウメバチソウを初めて見たのは、この草原でした。その後、長野県でも幾度か見る事が出来ました。
白い花は、通常モードだと上手く撮れません。少し暗めの設定で撮りました。
仮雄蕊の腺体が15~16個/本確認出来ますので、高山型のコウメバチソウ(腺体が7~11個)ではなく、ウメバチソウですね。以前、長野県の高山でウメバチソウと思ってみた植物は、コウメバチソウだったのかもしれません。次回訪問時の課題です。
ウメバチソウ(Parnassia palustris L. var. palustris)。旧分類体系では、ユキノシタ科でしたがAPGではニシキギ科に分類されています。
サワヒヨドリの花とサワフタギの果実です。
葉が対生なので、サワヒヨドリだと思います。私は、葉柄も区別点として考えていたのですが、ヒヨドリバナとの交雑が出来やすいそうで、殆ど無いものと明瞭なものがあるそうです。難しいですね。
サワフタギの葉は、我が家の庭に生えるウメモドキの葉に似た感じです。別名を果実の様子から、ルリミノウシコロシというそうです。葉葉の縁がギザギザしていて、果実がサワフタギに比べて黒ずみ、裏の脈上に白毛があるのをタンナサワフタギというそうです。
キク科ヒヨドリバナ属サワヒヨドリ(Eupatorium lindleyanum DC. var. lindleyanum)。
ハイノキ科ハイノキ属サワフタギ(Symplocos sawafutagi Nagam.)。
こちらはセンブリの花です。
除草作業で一度刈り取られたからか、小型の個体が目立ちました。幼い頃は、お腹が痛くなると煎じて飲まされました。とても苦いですが、下手な市販薬より効くと思っています。
リンドウ科センブリ属センブリ(Swertia japonica (Schult.) Makino)。
黄色い花・・アキノキリンソウと、コウゾリナの花です。キク科の植物は、興味が薄いせいもあって、直ぐに名前が浮かんで来ません。身近で見られる植物は、ちゃんと勉強しなくては・・。
キク科アキノキリンソウ属アキノキリンソウ(Solidago virgaurea L. subsp. asiatica (Nakai ex H.Hara) Kitam. ex H.Hara)。
キク科コウゾリナ属コウゾリナ(Picris hieracioides L. subsp. japonica (Thunb.) Krylov)。
畑のラッキョウは、来年に向けて葉が伸びて来ました。こちらは、ヤマラッキョウです。食べた事はありませんが、葉や鱗茎が食用になるそうです。種子を採取して野菜エリアで栽培してみようかな・・。
ヒガンバナ科ネギ属ヤマラッキョウ(Allium thunbergii G.Don)。白花品種のシロバナヤマラッキョウ(Allium thunbergii G.Don f. albiflorum (Makino) Honda)も登録されています。
ススキの中に、隠れるように咲いていたトリカブトです。イワシャジンの咲く渓にも、咲いている頃だと思います。そちらは、直立しないで斜傾しています。
キンポウゲ科トリカブト属ヤマトリカブト(Aconitum japonicum Thunb. subsp. japonicum)。
最後に・・。
ゲンノショウコの果実が、跳ね上がって種子を飛ばす体勢になっていました。面白いでしょ?
フウロソウ科フウロソウ属ゲンノショウコ(Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton)。
今日は晴天に恵まれ、多くの参加者がいました。遠方から参加された方もいて、楽しい観察会でした。
最近のコメント