ゲンノショウコ
富士市内でも、何ヶ所かでベニバナ(紅紫色)のゲンノショウコの花を見る事が出来ます。この日は、不法投棄監視パトロールで出会ったゲンノショウコの花を観察してみました。
【シロバナ】
オシベは10個、花弁は5枚。右は果実です。基部の膨らみの中に種子が入っています。種子の飛ばし方が面白いので、時期が来たら観察したいと思います。
我が富士市では、シロバナに比べてベニバナはずっと少ないと思います。図鑑によると、西日本にはベニバナが多く東日本にはシロバナが多いそうです。東西で多い花色が違うなんて、タンポポみたいですね。
大形の花を付けるアサマフウロも綺麗ですが、ゲンノショウコのベニバナも綺麗だと思います。
ゲンノショウコの特徴の一つとして、茎の上部、葉柄、花柄、萼片には腺毛があります。ミツバフウロやコフウロの萼片にも毛は生えていますが、腺毛ではありません。
葉を撮ってみました。付く位置や個体毎に変異があります。先端が尖らないと書かれたWeb図鑑もありますが、彼方此方観察すると尖ったものも見受けられます。
フウロソウ科フウロソウ属ゲンノショウコ(Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton)。
ベニバナゲンノショウコ(Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton f. thunbergii)。シロバナゲンノショウコ(Geranium thunbergii Siebold ex Lindl. et Paxton f. pallidum (Nakai ex H.Hara) Murata)。
富士山麓で撮ったコフウロの葉と花です。一番の区別点は、葉が全裂(付け根まで裂ける)する事です。
フウロソウ科フウロソウ属コフウロ(Geranium tripartitum R.Knuth)。
上の写真のように、コフウロにもベニバナがありますが、品種名はつけられていないようです。
何処かで、これらと似たミツバフウロを見付けたら、また比較したいと思います。
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雪ん子さん、今晩は。
こちらでもベニバナに出会える場所は稀です。
花色は実生で引き継がれないのかな?
花弁の形なども自生地によって少しずつ違うようです。
コフウロは、富士山の標高1,000mを越す辺りでは沢山見る事が出来ます。
ただ、コフウロのベニバナはかなり稀です。
投稿: やまぶどう | 2018年9月19日 (水) 19時58分
こんばんは♪ ご無沙汰ばかりで・・・ m(_ _)m
ゲンノショウコウ、私が妙高でベニバナを見つけたのは、一昨年のことでした。
この歳になって初めてこちらで見つけたので・・・私にとっては衝撃的でした。
そしてベニバナの種だけを採取したのに、咲いたのはほとんどがシロバナがでした。
(そのシロバナも、やまぶどうさんのとはチョット色合いが違いました)
葉っぱ同様個体差なのでしょうか?
コフウロにもゼヒで会いたいものですが・・・白花の色が美しいですね。
投稿: 雪ん子 | 2018年9月18日 (火) 23時10分