シデシャジン
シデシャジン・・他のキキョウ科の花と違い、花冠が深く5裂していて細く、線形の変わった花をつけます。
富士市内にも生えていますが、出会う事は稀です。
思いがけないところに生えていました。除草されなければ良いけど・・。
注連縄(シメナワ)や玉串などに下げる紙・・四手のように花が細く裂ける事から、この和名が付けられたそうです。想像力の乏しい私の頭では、結びつきません。
ハチがやって来ました。
裂片の先端がくっついていて、開花して間もないようです。
良く見ると、上の花と花柱やオシベの感じが違う・・。
調べて見ると、花の中には両性花でも自家受粉を避けるため、雌性先熟(しせいせんじゅく)と雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)というタイプがあるそうです。キキョウ科の場合、雄性が先に熟して現れる雄性先熟タイプだそうで、オシベから花粉が出ている雄性期にはメシベの柱頭が閉じていて、花粉を出したオシベは先に枯れてしまい、しだいに雌性期になるそうです。
柱頭が3裂している上段の花は雌性期で、オシベが伸び花柱の先端が赤紫の腺毛のようなもので覆われている下段の花は、雄性期のようです。植物達は、いろいろな工夫をして生きているのですね。
キキョウ科シデシャジン属シデシャジン(Asyneuma japonicum (Miq.) Briq.)。
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