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2018年8月26日 (日)

ジイソブとバアソブ

今日は、地区役員として救命救急の講習に参加しました。現役時代にも幾度か機会がありましたが、年一度くらいのペースなので忘れている事ばかり・・。AEDを初めて扱いました。講習の手順がとても良く吟味されていて、分かり易かったと思います。

少し前から、実生のジイソブとバアソブの花が咲いています。ジイソブはツルニンジンの標準和名があります。バアソブはヒメツルニンジンが標準和名かと思っていたら、Ylistにはバアソブしか掲載されておりませんでした。どうしたのだろう?

【ジイソブ】

Ap8170379 Ap8170380

富士山麓や愛鷹林道だけでなく、萌の散歩道でも見かける事があります。

A1535277602

開花までの様子です。

Ap8260259 Ap8170378

内側の色は、時間の経過とともに濃くなって来ます。

キキョウ科ツルニンジン(Codonopsis lanceolata (Siebold et Zucc.) Trautv.)。

【バアソブ】

Ap8260257 Ap8260256

Web図鑑に登場する花と少し感じが違うかもしれませんが・・。

Ap8260278 Ap8260280

萼片が捲れ、釣鐘状の花冠が姿を現したところです。Web写真では、花冠の外側が紫褐色の花が殆どで、解説にもそう書かれています。でも、この花は開花して時間が経過すると上のように色が出て来ますが、開花間もない内はジイソブと似ています。

Ap8260279 Ap8260254

内部の様子も、個体毎に違いがあります。

Ap9033529

こちらは、昨年の写真です。左がジイソブで右がバアソブです。

Ap8260263

蔓を引き寄せ、並べて見ました。左がバアソブ右がジイソブです。スリムな釣鐘とメタボな釣鐘といった感じですね。

キキョウ科バアソブ(Codonopsis ussuriensis (Rupr. et Maxim.) Hemsl.)。

実は、実生発芽した年の初花を見た時、この花がバアソブなのか不安になりました。上にも書きましたが、諸先輩の掲載されているバアソブは、花冠の外側が最初から色付いているようなものばかりだからです。ジイソブもそうですが、花には個体変異が多く見受けられます。Ylistには、ミドリツルニンジンという品種が掲載されていましたが、無班の個体なのか資料不足で分かりません。

ただ、花以外にも決定的な違いがあります。それは、春の芽出しの時の姿と熟した種子です。芽出しの時は、バアソブにかなり目立つ毛が生えており、ジイソブには生えておりません。でも、成長するとその違いがあまり目立たなくなります。またバアソブの種子が黒くて翼が無いのに対して、ジイソブはクリーム色で翼があります。このバアソブは、種子でも確認しております。

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