ナンバンギセル
お盆と雨で、再生畑①の除草作業が滞っていました。暫くぶりに行ってみると、唖然とするくらい繁茂していました。「雑草」と呼ばれる植物達は、どれも逞しい!
今日は、ミョウガエリアに生えるナンバンギセルを観察してみました。ナンバンギセルは、ススキなどのイネ科の植物やショウガ科のミョウガなどの根に寄生する一年生の寄生植物です。
図鑑では、オオナンバンギセルとの区別点として、花の大きさや萼の先端の形状などを挙げています。でも、萼の色や筋で区別するのが、一番分かり易いと思います。オオナンバンギセルは、萼がもっと白っぽく、このように淡い紅紫色の筋が入りません。
ナンバンギセルとは、面白い名前をつけたものですね。分かり易くて、良い名前だと思います。
いろいろな生き物の、面白い名前に関する番組を見ました。正直、学者さんと私のような素人の考え方には、大きな隔たりがあると思いました。「分かり易くて短い名前」が私の求めるところですが、学者さんは、名前に経緯や形態的な特徴なども盛り込もうとしているので、とても長い名前の付けられたものが沢山登場しました。植物にも、付け損ないではないかと思えるような名前のものがありますね。
花冠の中には、黄色いメシベの柱頭が見えています。その下に見えるのは(オシベの)花糸?
今まで見て来た花は、メシベの下にオシベが隠れていました。でもこの花は、花柱が垂れ下がっているせいか、上に見えています。
花冠の落下したものがあり、メシベが良く見えました。図鑑には「異様に大きい柱頭」というような表現がされています。受粉しやすいためと思われますが、他の花に比べて大きくなった訳を知りたい・・。
ハマウツボ科ナンバンギセル属ナンバンギセル(Aeginetia indica L.)。
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