ヒヨドリジョウゴとマルバノホロシ
台風は、ほとんど雨も降らせず通り過ぎて行きました。出来れば、農作物のために大人しい雨が降ってほしいものです。
今日は、裏庭植物園に生えている少し似た植物を観察してみました。
【ヒヨドリジョウゴ】
朝顔のような形の葉で、全体に毛が生えています。葉の形は、付く場所によっていろいろですが・・。
「花冠は5裂し、裂片は反り返り、基部に緑色の斑点がある」。基部の斑点が、同定ポイントの一つになっています。
「オシベは5個、花糸は太く短い」・・図鑑の解説通りです。
一般的に、花は白で果実は赤く熟しますが、紫色の花を付ける品種をムラサキヒヨドリジョウゴ(f. purpuratum Konta et Katsuy.)、黄色い果実を付ける品種をキミノヒヨドリジョウゴ(f. xanthocarpum (Makino) H.Hara)と呼ぶそうです。いつか出会えたら掲載したいと思います。
ナス科ナス属ヒヨドリジョウゴ(Solanum lyratum Thunb.)。
「マルバノホロシの葉の基部は、楔形~円形で、良く似たヤマホロシの葉は、基部が浅い心形~円形~切形」とあります。変異があり、慣れないと区別が難しいようですね。
右は、茎と葉柄の付け根辺りを撮ってみました。毛が無く翼が見えます。
次々と花が咲きます。この花は薄紫色ですが、白色もあるそうです。
花冠の基部が淡緑色で、斑点がありません。ヒヨドリジョウゴやヤマホロシは、斑点があります(園芸用に改良されたものは除きます)。
まだ堅い蕾もあれば、右のように果実が膨らんだものもあります。花柄と果実の接続箇所の形でも、ヒヨドリジョウゴと区別出来ますが、果実が熟した時に比較してみたいと思います。
ナス科ナス属マルバノホロシ(Solanum maximowiczii Koidz.)。
何年間か、植物観察などのブログ記事を書いて来ましたが、振り返って見ると毎年ほぼ同じような記事が並んでいます。稀に、地域外で見た目新しい植物を掲載しますが、遠方で見たものは幾度も見に行く気になれません。それが静岡県内或いは富士市内に生えているなら、季節を変えて幾度も見に行くと思います。地域の植物目録に触れ、自分の求めるところが変わって来たのだと思います。
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