ヒメヤツシロラン根状器官の変化
今日は、雨が降ったり止んだりの一日でした。萌の散歩は、合間を縫っていつもより早いペースで行いました。とても不満そうでしたが・・。
ヒメヤツシロランの実験容器で、少し変化がありましたので掲載します。
サイズと角度が違いますが、同じ場所を撮ったものです。左は根状器官と菌糸が接触し始めたところです。数日後、菌子束が塊茎の根状器官に絡み付き、イボのようなものが出来ました。
根状器官のイボは幾度か見た事はありますが、このような状態は初めてだと思います。
これを、何と呼べば良いのでしょうか?
以前、クロヤツシロランの根状器官に出来たイボを掲載します。
このようなイボが出来ると、塊茎が急激に成長するような気がします。でも、このイボは、上のヒメヤツシロランのような状態で出来たのではないと思います。
こちらは、根状器官の先端が枯れ始めたところを撮りました。新たな成長点のようなものが見えます。他の根状器官も同じでした。
根状器官が、空中へ伸びているのは、地中の菌糸不足のせいかもしれません。部材の追加を、しなければならないと思っています。部材を煮沸するか、アキザキヤツシロランの菌糸を入れるか迷っています。やっぱり前者が無難かな?
別の容器ですが、この辺りも興味深いところです。菌従属栄養植物は、未知の変化が多く、しかも各々個性的なところがあって面白いです。
女子受けのしない写真ばかりでしたので・・。
蓮の花を掲載します。夕方撮ったため萎んでいましたが、この状態も綺麗でしょ?
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キンキラキン様、お早うございます。
何時も有難うございます。
Web検索してみても、こういう部分に触れたものが見当たりませんでした。
クロヤツシロランとヒメヤツシロランの突起物は、同じものだと思いますが、クロの時このように菌糸が絡んだところに出来たのをまだ見ておりませんでした。
クロの時は、根状器官からイボが出て来たという印象を受けました。
この容器に出現する可能性のあるのは、送って頂いた情報から、トカラ、ヌカヅキ、ヒメ(ユウレイとなっていた)だと思います。
根状器官は、出現位置からして、ヒメヤツシロランだと思います。
以前、富士山の野生ラン調査でTYさんにお会いした時、イボが出来た塊茎は急に成長するというような話をしたところ、同じような事を言っておられました。
TYさんは、キンキラキンさんのご存知の方です。
訪問時期のタイミングが合えば、南国のヤツシロラン類の種子を欲しいと、お願いしておきます。
また教えてください。
投稿: やまぶどう | 2018年8月14日 (火) 05時47分
腐生ランと共生菌のやり取りの画像は大変興味があります。
研究者といいどもやっていません。在野にいるものの特権です。
こんな研究の解明は新分野です。
腐生ランの根状器官(仮)に虫状器官(仮)=突起物が
現れる現象はこの菌糸は互の共生菌であることの
証明です。根状器官が菌糸を穫り入れた証拠です
から大変貴重な画像です。問題はこの共生菌が何
を食べているかですね。この際耳かき一杯程の材料
を殺菌もみもみして投入如何でしょうか、又アキのプ
ロトコ-ムが見えるなら回りの培地をほんの少しピン
セットして見るのも面白いと思います。こんな時ヒメの
種子があればこの菌糸に乗っけて見る事が出来れば
最高です。新発見が有るかもです。
クロの突起物とヒメの突起(こぶ)は同じ現象だとおもい
ますが如何でしょうか。ただヒメの根状器官であること
の確認はOKでしょうか。
吾々は腐生ランの"根"と呼ばれる部位を根状器官(仮)
と記し根状器官に付く"うじ虫状"を虫状器官(仮)と記し
てきました。
一般には"根"、"うじ虫状"と呼ばれているようですが今後の
研究が進めば面白いと思いますがです。
投稿: キンキラキン | 2018年8月13日 (月) 21時26分