アキノギンリョウソウ
一日一記事を目標に掲載していると、毎日山野を歩いているように思われているかもしれません。決してそんな事は無く、日々何かと忙しいのです。このところ、富士山へも行っておりません。
今月2回目の、不法投棄監視パトロールに行ったついでに、アキノギンリョウソウの様子を見て来ました。
タイトルをアキノギンリョウソウとしましたが、Ylistでは「ギンリョウソウモドキ」を標準和名としています。〇〇モドキなんて、可哀そうな名前は、付けないでほしいものですね。
ギンリョウソウの名が付いていますが、シャクジョウソウの仲間です。また、ギンリョウソウの果実は、目玉おやじのような液果ですが、アキノギンリョウソウはシャクジョウソウと同じく蒴果です。
ギンリョウソウには、ベニバナギンリョウソウが品種として登録されていますが、アキノギンリョウソウにも右のようにピンク系の個体があります。どうして、このような色が付くのだろう?
ツツジ科シャクジョウソウ属アキノギンリョウソウ(Monotropa uniflora L.)。
写真は亜高山帯の針葉樹林で撮りましたが、低山にも生えています。こちらは、白っぽいもの、黄色や右のようなオレンジ色のものまで様々です。
ツツジ科シャクジョウソウ属シャクジョウソウ(Monotropa hypopithys L.)。
ギンリョウソウ、シャクジョウソウ、アキノギンリョウソウなどは、樹木と共生している菌類から養分をもらって生活しているそうです(三者共生)。林の中の植物達は、人の目に見えないいろいろな関係性の中で生活しているのですね。
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