浮島ヶ原自然公園(6月下旬)
6月30日に、浮島ヶ原自然公園へ行って来ました。その時見付けたアズマカモメヅルは、少し前に掲載しましたので、それ以外で気になった植物を集めてみました。
サワトラノオの果実が熟して種子が撒かれる頃、このヌマトラノオの花が咲きます。同時期に、山野ではオカトラノオの花も咲いています。
◇素人考え
サワトラノオの種子を観察してみました。とっても小さな種子・・微細種子でした。微細種子は、好光性のものが多いそうです。花が終わり、葦などが伸びて来たこの環境で、どのくらいの率で発芽するのだろうか?以前、同じような微細種子のタコノアシを、鍋焼きうどんのアルミ鍋に蒔いた事があります。覆い土をしないで、湿らせた種蒔き用土に蒔きました。とても発芽率が良く、鍋いっぱいに可愛い苗が出て来ました。サワトラノオも、同じく好光性種子だとしたら、現在親株が生えているのとは違う環境で発芽させた方が良いのかも?なんて、素人ながらに思いました。
サクラソウ科オカトラノオ属ヌマトラノオ(Lysimachia fortunei Maxim.)。
木道脇では、白くなったハンゲショウの葉が、季節を感じさせてくれます。
ドクダミ科ハンゲショウ属ハンゲショウ(Saururus chinensis (Lour.) Baill.)。ドクダミの仲間なんですね。知らなかった・・。
左は、面白い果実を付けるゴキヅルです。
ウリ科ゴキヅル属ゴキヅル(Actinostemma tenerum Griff.)。
右は、午後になって開花するミズオトギリです。午前中だけ咲く花もあれば、午後にならないと咲かない花もあり、いろいろな個性を持った植物があって面白いですね。
オトギリソウ科ミズオトギリ属ミズオトギリ(Triadenum japonicum (Blume) Makino)。
牛の顔のような葉を持つ、ミゾソバの花も咲き始めていました。小さいけど綺麗な花です。
タデ科イヌタデ属ミゾソバ(Persicaria thunbergii (Siebold et Zucc.) H.Gross)。
右の面白い花は、チゴザサです。こちらも小さな花です。紫色のブラシのような部分が花柱だそうです。イネ科の花は、変わっていますね。
イネ科チゴザサ属チゴザサ(Isachne globosa (Thunb.) Kuntze)。
シロバナサクラタデの花も、彼方此方で見る事が出来ます。この植物は、雌雄異株(しゆういしゅ)です。
こちらは、蕾と葯がピンクです。田圃や畔では、除去対象植物ですが、こうして見ると綺麗でしょ?花柱が短く、オシベが花被より長いので雄花のようです。
タデ科イニタデ属シロバナサクラタデ(Persicaria japonica (Meisn.) Nakai ex Ohki)。
園内を一周して最後の橋を渡ると、ヤブガラシが生えていました。ビンボウカズラと言う別名を持っています。我が家の再生休耕畑にも生えていましたので、貧乏神を退散させるために除去しました。
橙色の部分を接写してみました。「朝開花し、午前中に花弁とオシベが落ちる」とあります。どうやら、この花は、花弁とオシベの落ちた後のようです。橙色の部分を花盤(盤状の花托)と呼ぶそうです。上の写真に、花盤の蜜を吸いにやって来た蟻が写っています。
ブドウ科ヤブガラシ属ヤブガラシ(Cayratia japonica (Thunb.) Gagnep.)。
各地で、大雨の被害が伝えられていますが、富士市でも、昨晩から今朝にかけて驚くほどの雨が降りました。散歩道で見る水無川は、轟音を立てて流れ、近づくのが怖いくらいでした。これ以上被害が大きくならない事を願うばかりです。
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