ナツエビネとエビネ
土日は、台風が来そうなので、今日も屋外作業を頑張りました。2~3日前の暑さに比べると、少しだけ楽な感じでしたが、衣類は汗で重たいくらいになっていました。
今日の記事は、近いエリアで見付けたナツエビネとエビネです。
【ナツエビネ】
この株には、2本の蕾が上がっていました。別の一株は、蕾が見当たりません。見た目は元気そうでしたが・・。
蕾を接写してみました。昨年はかなり傷んでいましたが、今年はまだ無事なようです。このまま傷むことなく、綺麗な花を咲かせてほしいと願っています。
昨年撮った花を掲載します。反り返った萼片や側花弁が、この花を誇らしげな表情にしていると思います。エビネと違い距がありません。
ラン科エビネ属ナツエビネ(Calanthe puberula Lindl. var. reflexa (Maxim.) M.Hiroe)。
ナツエビネから、そう遠くない場所に生えていました。山野を歩いていると、エビネは少しずつ復活していると思います。
こちらはエビネの花です。ナツエビネには無い距が、左上に写っています。
ラン科エビネ属エビネ(Calanthe discolor Lindl.)。
学名を調べて見ると、母種の他にいろいろな品種(forma)が列記されています。我が家の近くでは、写真のような褐色の萼片や側花弁を持つ花と緑色のものがあり、唇弁の色も様々です。また、葉幅も個体によりかなり違いがあります。細かい変異の多い野生ランだと思います。
自生では考えられないような色の花が作出され、比較的安価で販売されていますので、もう盗掘の心配も無いだろうと思っていたら、まだ採取していく輩がいます。少し復活してきたとはいえ、安易な情報提供は控えるべきだと改めて思いました。
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