ヒナノシャクジョウと変形菌
今日も暑い!萌の早朝散歩だけで、衣類が汗だくです。洗濯係にゴマをすらないと大変です。
ヒナノシャクジョウが、姿を現す頃だと思い様子見に行って来ました。
【ヒナノシャクジョウ】
ありました!とても小さな植物ですが、暗色の林床に白い姿が目立っていました。
この植物は、光合成を行わず菌類から養分をもらって育つ、菌従属栄養植物(腐生植物)です。しかもその菌類は、光合成をする植物から養分をもらっているそうで、これを三者共生というそうです。
花は一つずつ順番に咲きます(稀に、二つ咲く事もあります)。先端が褐色になっているものは開花後の姿で、少し黄色味を帯びているのが次に咲く蕾です。
花の数は、2~10とあります。
右が開花した状態ですが、少し時期を逸するとこの状態を見逃してしまいます。
こちらは、5番目の花でしょうか?
ヒナノシャクジョウ科ヒナノシャクジョウ属ヒナノシャクジョウ(Burmannia championii Thwaites)。
この植物と共生菌を共有し、高確率で同居するホンゴウソウは、もう少し後で出現すると思います。また後日、見に行こうと思っています。
ハルザキヤツシロランの実生~開花実験が成功したら、この植物の実生実験にも挑戦してみたいと思っています。師匠には、まだまだ元気で長生きして頂かなければなりません。
キノコかと思って良く見ると、ツノホコリ属の変形菌らしい・・。
藪蚊に気をとられ、焦りながら撮ったためピンボケになってしまいました。サンゴの塊のような姿から、タマツノホコリではないかと思いますが、如何でしょう?
昨年、このエリアでナツエビネとナギランを見付けました。そしてこの日は、ヒメノヤガラを見付けました。幾度か足を運んでいる場所でも、見逃している希少植物がまだまだ潜んでいるものです。何よりも嬉しいのは、地元の山野で出会えた事です。
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