ヤクシマヒメアリドオシラン
数年前に、「ハクウンランのようですが、いつも見ているものと少し違う・・」とブログにアップしたところ、ヤクシマヒメアリドオシランではないかと、教えて頂きました。
①最初に見つけた自生地
まだ蕾でした。この場所では、ハクウンランとヤクシマヒメアリドオシランが同居しています。
咲いていました!ここでは、ヤクシマヒメアリドオシランだけが生えています。
同じ株なのに、唇弁の裾が斜めになっている花と、ハクウンランと思えるような花が咲いています。
萼片周りは、褐色系です。
③①の場所で、別の時期に撮った花です。
茎は赤軸、萼片周りも褐色の個体です。唇弁の裾が斜めになっており、ヤクシマヒメアリドオシランの特徴通りです。右の背景には、ベニシュスランの花が写っています。
こちらは、萼片周りに少し緑色が入っています。唇弁の裾は、ハクウンランに近いかな?ここには、緑軸、緑の萼片を持ったハクウンランが点在しています。
私が知る3ヶ所のハクウンランのみの自生地では、全て緑色の軸(茎)に、緑色の萼片と側花弁を持った花ばかりです。
でも、「日本のランハンドブック」には、「萼片と側花弁は淡い緑色、赤味を帯びる事もある」とあります。
探索範囲の狭い素人の考えですが、ハクウンランの萼片と側花弁は緑色、ヤクシマヒメアリドオシランの萼片と側花弁は褐色(赤味を帯びる)、交雑種は緑色を帯びた褐色なんて見方をすると、唇弁の形もほぼ合っているように思います。
私が見て来たハクウンランの自生地は、極狭いエリアで、ヤクシマヒメアリドオシランは、かなり広範囲に及びます。現在、3ヶ所目のヤクシマヒメアリドオシランのエリアを調査中です。
ラン科ハクウンラン属ヤクシマヒメアリドオシラン(Kuhlhasseltia yakushimensis (Yamam.) Ormerod)。
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