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2018年7月27日 (金)

ヤクシマヒメアリドオシラン

数年前に、「ハクウンランのようですが、いつも見ているものと少し違う・・」とブログにアップしたところ、ヤクシマヒメアリドオシランではないかと、教えて頂きました。

①最初に見つけた自生地

Ap7200215 Ap7200216 Ap7200207

まだ蕾でした。この場所では、ハクウンランとヤクシマヒメアリドオシランが同居しています。

②もう少し標高の低い自生地

Ap7230507 Ap7230508

咲いていました!ここでは、ヤクシマヒメアリドオシランだけが生えています。

Ap7230592 Ap7230509 Ap7230577

でも、中には紛らわしい花も・・。

Ap7230515 Ap7230512

同じ株なのに、唇弁の裾が斜めになっている花と、ハクウンランと思えるような花が咲いています。

Ap7230596

萼片周りは、褐色系です。

③①の場所で、別の時期に撮った花です。

Ap6301132 Ap6301153

茎は赤軸、萼片周りも褐色の個体です。唇弁の裾が斜めになっており、ヤクシマヒメアリドオシランの特徴通りです。右の背景には、ベニシュスランの花が写っています。

Ap6301155 Ap6301154

こちらは、萼片周りに少し緑色が入っています。唇弁の裾は、ハクウンランに近いかな?ここには、緑軸、緑の萼片を持ったハクウンランが点在しています。

④ハクウンランのみの自生地

Hd125 Ohp8071014

萼片周りが、全て緑色です。

Ohp8071042

私が知る3ヶ所のハクウンランのみの自生地では、全て緑色の軸(茎)に、緑色の萼片と側花弁を持った花ばかりです。

でも、「日本のランハンドブック」には、「萼片と側花弁は淡い緑色、赤味を帯びる事もある」とあります。

探索範囲の狭い素人の考えですが、ハクウンランの萼片と側花弁は緑色、ヤクシマヒメアリドオシランの萼片と側花弁は褐色(赤味を帯びる)、交雑種は緑色を帯びた褐色なんて見方をすると、唇弁の形もほぼ合っているように思います。

私が見て来たハクウンランの自生地は、極狭いエリアで、ヤクシマヒメアリドオシランは、かなり広範囲に及びます。現在、3ヶ所目のヤクシマヒメアリドオシランのエリアを調査中です。

ラン科ハクウンラン属ヤクシマヒメアリドオシラン(Kuhlhasseltia yakushimensis (Yamam.) Ormerod)。

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