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2018年7月25日 (水)

ベニシュスラン

この暑さでは、屋外作業も短時間しか出来ません。それでも、曇り空なら少しは頑張れるかと思っていたら、雨が降って来ました。恵みの雨だと思っていたら、止んでしまいました。なかなか、思ったようにはいかないものです

ベニシュスランの花を見て来ました。この自生地を見付けたのは、数年前の冬でした。ある植物を探して、かなり広範囲に探査して歩いていると、スギの葉に埋もれたシュスランのような葉が目に入りました。花の時期に再探索してベニシュスランである事が確認出来ました。

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数年間、この自生地を観察していると、開花株の多い年と少ない年があります。通常、一茎に1~3個の花を付けますが、稀に4~5個のものを見る事もあります。

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蕾は当初上を向き、横を向いてから開花します。果実の時期には、また上を向きます。ウバユリなども同じです。植物もいろいろ大変ですね。

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花は、同じ方向を向くものもあれば、反対方向を向いているものもあります。仲良しと、そうでないものがあり、人間関係のようですね。

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正面から撮ってみました。口を開けたアヒルを思い浮かべました。

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葉は、シュスランに似たものもあれば、このように斑の目立つものもあります。斑は、季節によって少し変化(葉色などが)して見えます。

ところで・・。

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手前の花に注目!

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二匹のアリが、オシベ(葯+花糸)を運んでいるように見えます。

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ズームして見ました。耳かきのような形です。

ベニシュスランは、ラン科植物ですから単体のオシベではなく蕊柱があります。とすると、この耳かきのようなものは何だろう?もしかしたら、カメムシタケのような冬虫夏草の仲間(キノコの子実体)かもしれません。

ラン科シュスラン属ベニシュスラン(Goodyera biflora (Lindl.) Hook.f.)。

この自生地は、以前調べたところかなり広範囲に渡っています。私は専門家ではありませんが、こういう自生地を幾度か見て来て、情報拡散による盗掘者の脅威だけでなく、環境の変化により、あっという間に消滅する懸念があると思っています。

ラン科植物は、光合成を行っているものでも、菌類へ依存している部分的菌従属栄養植物だそうです。このベニシュスランも、薄暗い林床でスギの葉に埋もれながら花を咲かせている事などから、菌への依存度がある程度高いのではないかと思います。スギの葉が堆積したエリアから外れると、その姿を見る事が稀になります。地元の希少植物が、何時までも無事でいてほしいと願いながら、藪蚊の飛び交う自生地を後にしました。

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