ギボウシラン
今日は、天気が良いはずだったのに、萌の朝散歩はレインコート着用でした。
ギボウシラン・・この野生ランがあるらしいとの情報を、昨年教えて頂きました。その時は、花期も終わる頃でしたので、今年出会えるのを楽しみにしていました。そして、時々小雨の降る林内を探し回ると・・。
和名の通り、ギボウシの葉に似ていますね。以前、葉幅のあるコクランの葉を見て、もしやギボウシラン?なんて思った事があります。でも、こうして実際に葉を見ると、その違いに気がつきます。
右は、偽鱗茎(養分を溜めるところ)を撮ってみました。クモキリソウと似ていますね。
薄暗いので、LEDフラッシュを使って撮りました。暗っぽい写真ばかりで恐縮です。
この花は、クモキリソウのように、唇弁が裏側に反り返らず平開しています。
横顔。クモキリソウやジガバチソウのように、背萼片が蕊柱の上に被っていないで、後ろに反り返ったようになっています。
ラン科クモキリソウ属ギボウシラン(Liparis auriculata Blume ex Miq.)。以前は、この学名がクモキリソウにあてられていたそうです。
植物の分布とは不思議なものです。「まさかこんな所に?」と思えるような、意外な場所で希少種と出会う事が多々あります。特定の菌類の助けが無いと発芽出来ない、ラン科植物に関しては尚更です。この場所には、ある程度まとまった数が生えていました。種子が飛散して、更に自生地を広げてほしいと願っています。
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