ハコネラン
今日は、ハコネランの記事です。
【愛鷹山渓】
別の野生ランの花を(種別)確認に行ったのですが、この巨岩の隅にハコネランが咲いていました。左側先端のシダが生えている辺りです。私にとっては、このエリアでは初めての出会いです。
中と右は、コンデジズームで・・。とても小さな花なので、上手く撮れません。何とかして、接写出来ないだろうか?
思い切って、巨岩によじ登りました。スズタケに摑まりながら、片手撮影です。怖い・・。
シダの葉を縫って伸びているので、折れないようにそっと外しました。
更に腕を伸ばすと、何とか唇弁の鋸歯が確認出来ます。唇弁の両脇に鋸歯があるのは、ハコネランの特徴です。
カメラの向きを変えて撮ってみました。左の写真で分かるように、花茎の短いものを含めて、3株咲いていました。でも、やっぱり怖い・・。
同じような写真ばかりで恐縮ですが、デジタルズーム併用で撮ってみました。唇弁の先端が傷み始めた花もあります。
渓流を背景に・・。
上のハコネランの葉です。一般的に、このような形の葉が見られますが、もっと細長く葉柄の長いものもあります。上の愛鷹山渓のハコネランは、手が届かず撮れませんでしたが、後者でした。
ラン科コイチヨウラン属ハコネラン(Ephippianthus sawadanus (F.Maek.) Ohwi ex Masam. et Satomi)。
富士山で撮影されたハコネランは、その大半が同じ場所で撮られているように思います。この野生ランは休眠性があるのか、一株ずつ点在しているような場所では、翌年見られない場合が多いです。今回、愛鷹山渓で見つけられた事は、私にとって富士山よりも更に嬉しい出会いでした。
※二段目の写真が、PCだと横並びで見られたのに、スマホだと縦並びになっていました。この辺りの事について、詳しい説明があると助かるのですが・・。
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