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2018年6月 2日 (土)

観察会(愛鷹ツツジ群生地)

十里木別荘地の中にある「愛鷹ツツジの群生地」で観察会が行われました。例年、5月下旬から6月上旬が見頃のはずのアシタカツツジは、既に散っていました。

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溶岩の上に生えるヒノキなど・・。過酷な環境に生える植物は強いですね。浅黄塚から水ヶ塚辺りにかけて、こんな光景を良く目にします。

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「ふじに咲くロマンの花」ヤマボウシは、彼方此方で花盛りです。思ったより花期が長い・・。

右はサラサドウダンです。沢山の花をつけますね。

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ミツバウツギの花がまだ咲いていました。イワガラミも蕾をつけていました。ツルアジサイも似た姿をしていますが、装飾花の萼片が一枚なので区別出来ます。花が咲いていないと分からない?この時期まで、ドライフラワーが残っている事がありますので、探してみましょう。

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左はタンナサワフギと教えて頂きました。この手の植物は、殆ど分かりません。左はカバノキ科の花のようです。種名は、遠くて良く分かりません。

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まだツボスミレの花が咲いていました。

そして、今迄興味を持って見る事の無かったアカネ科の植物・・。

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ヒメヨツバムグラと教えて頂きました。葉の幅が狭く、先が尖るのが特徴だそうです。この写真では分かりませんが、葉の縁に毛が生えています。

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ヒメヨツバムグラの花です。花は深く4裂しています。

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こちらは、クルマムグラだそうです。

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「花は4裂稀に5裂する」・・稀な5裂の花です。

アカネ科に興味を持たない原因は、休耕畑の再生作業で、この仲間の植物に痛い目にあわされて来たからです。手袋に絡みつくし、腕捲りしていると傷だらけになります。要注意植物です。

参加者の方から「これは何?」と尋ねられました。「あっ、アオホオズキだ!」

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花が咲いていました。富士市植物目録にも掲載されていますが、出会う事は比較的稀な植物です。名前は分かりませんが、これに似た葉を持つ植物があります。花がぶら下がっていなければ気付き難い植物だと思います。

ナス科イガホオズキ属アオホオズキ(Physaliastrum japonicum (Franch. et Sav.) Honda)。環境省RDBで絶滅危惧Ⅱ類(VU)、静岡県では準絶滅危惧(NT)に指定されています。

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こちらは、クモキリソウかジガバチソウか?「横に走る2次脈が目立ち、網目模様がはっきりする」場合は、ジガバチソウです。これは網目模様が見えませんからクモキリソウだと思います。ただ、いろいろな個体を見比べると、網目の顕著なものとあまり目立たないものもあります。花で判断するのが一番確実ですね。

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この葉は?と問われても、自信を持って答えられません。これは、シロヨメナだそうです。

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西臼塚やそれ以上の標高で良く出会うコケ植物です。コセイタカスギゴケと教えて頂きました。拡大して見ると、葉の縁に鋸歯があります。

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我が家の近くには、裂片の先に鋸歯のあるコウヤコケシノブが生えています。この植物には鋸歯がありません。これは?

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このシダは、フクロシダと教えていただきました。

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「包膜が白くて袋状になっている」のが特徴です。こういう、他にない特徴を持つものばかりだと、少しは覚えられるのですが・・。

そして、本来の目的だった花が、少しだけ残っていました。

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葉が5枚(中には4枚の小枝もありました)、オシベが10本・・アシタカツツジのようです。アシタカツツジは、我が静岡県の植物学者・・故杉本順一先生と牧野富太郎博士が同じ頃別々に命名されたそうです。

杉本先生の見解では、オシベが6~9本とされており、杉野孝雄先生の著書「静岡の植物図鑑」でもこの説を採用されています。渡辺健二著「富士山の植物たち」には、オシベが10本と固定していると記されています。同著では、「スルガヤマツツジは、アシタカツツジとヤマツツジの自然交配種で、オシベは6~10本までと数が一定せず・・」と書かれています。スルガヤマツツジは、Ylistに掲載されておりません。素人考えでは、「全てひっくるめて、アシタカツツジで良いじゃないか?」です。

ツツジ科ツツジ属(Rhododendron komiyamae Makino)。

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