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2018年6月25日 (月)

ジガバチソウ

ジガバチソウは、「地生または着生」となっていますが、樹上に着生しているものはあまり見かけません。昨年、ミズナラの樹上に着生しているジガバチソウを初めて見ました。

そして、今年も・・。

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この辺りで、樹上に着生しているクモキリソウ属としては、フガクスズムシソウを良く見かけます。

「あれっ、フガクじゃない!」・・工夫して花を接写してみると、ジガバチソウでした。「クモイジガバチかもしれない!」と淡い期待を持ったのですが、残念・・。

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こちらは地生のジガバチソウです。クモキリソウに比べると、それほど出会えない野生ランですが、この日は何ヶ所かで見る事が出来ました。

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こちらは無班の個体で、アオジガバチソウと呼ぶそうです。別の場所に生えていた無班の個体は、今年は姿が見えませんでした。

クモキリソウ属は、花色などの変異が多い野生ランです。

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赤紫色の濃いタイプ。

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緑地に赤紫色の斑紋があるタイプ。フラダンスでも踊っているように見えませんか?

Ap6250352 Ap6250355

斑紋もいろいろです。腕が見えないと思ったら、後方に伸びていました。

Ap6250236 Ap6250235

赤紫色の濃いタイプも、横顔を撮ってみました。横から見ると、橇(そり)に乗っている人のようです。

人は蕊柱、その頭の上に伸びている屋根が背萼片、正面から見て人の腕のような部分が側花弁、ひざ掛けまたはエプロンが唇弁、下に伸びている二本の足が側萼片です。

Ap6250233

花の時期は盛りを過ぎ、子房の膨らみ始めたものもありました。無事に種子を飛ばしてもっと増えてくれ!

クモキリソウ属を観察していて、翌年姿を消している事が幾度かありました。悪い小父さんに連れ去られたのかと思ったら、どうもそればかりでは無いような気がします。悪い小父さんなら、根こそぎ持って行くと思いますが、花付きの良い開花株が残っていたりします。病気や急激な温度変化などにより、バルブが傷み易いのかも知れません。

ラン科クモキリソウ属ジガバチソウ(Liparis krameri Franch. et Sav.)。花が赤紫色の基本種をクロジガバチソウと呼び、花が緑色の個体をアオジガバチソウ(Liparis krameri Franch. et Sav.  f. viridis Makino)という品種名で呼ぶそうです。個体数のある場所では、アオジガバチも幾度か見かけました。

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