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2018年6月26日 (火)

幽霊が咲いた!

不明な植物が咲きました!

【6月16日】

Aap6160271 Aap6160286

数日前に、ヤツシロランの仲間だと思い、ブログ記事に不明な植物としてアップしました。

【6月20日】

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蕾が膨らんで来ました。

【6月23日】

Ap6230169 Ap6230171

蕾の一つが、立ち上がって来ました。開花するまで持つだろうか・・不安です。

【6月25日】

Ap6250530 Ap6250532

ヤツシロランの実生栽培容器の蓋に頭が当たり、茎が曲がってしまいました。実験容器の蓋を外し、蓋付きのプラ衣装ケースに入れ少し明るい場所に置きました。

Ap6250524 Ap6250526

夕方確認すると、茎が真っすぐに修正されて来ました。こちらが唇弁~側萼片側のようです。白っぽい・・。

【6月26日】

昼過ぎに覗くと・・。

Ap6260547 Ap6260552

「あっ、咲いている!白い花だ!」・・これはもしかしてユウレイラン?

Ap6260588 Ap6260550

Web図鑑を見ると、ユウレイランは、常緑広葉樹林下に生えると書かれています。でも、実験容器は竹林の部材です(後記参照)。

Ap6260572 Ap6260571

唇弁の隆起が黄色いのもユウレイランの特徴です。私はユウレイランだと思ったのですが、似たものにヒメヤツシロランという植物もあるそうです。ヒメヤツシロランの別名がユウレイランと書かれたWeb図鑑もありますが、Ylist及び日本維管束植物目録では別種とされています。さて、これはどちらでしょう?ユウレイランは、唇弁の先端が2裂するとの解説を見付けました。とすると、この花は2裂していないのでヒメヤツシロラン?

ラン科ヒメヤツシロラン属ユウレイラン(Didymoplexis pallens Griff.)。ラン科ヒメヤツシロラン属ヒメヤツシロラン(Didymoplexis micradenia (Rchb.f.) Hemsl.)。

◇この実験容器には、2016年8月下旬、送っていただいた一握り程の自生地の土を入れました。ヤツシロラン類・・特にアキザキヤツシロランの実生床の一つとして、他地域の菌糸を増やしてみようと思ったのです。

竹林の土と思っていたので、赤玉土を敷いた上に、近くに生える竹林の部材を集め、煮沸して敷き詰めました。別に準備したアキザキヤツシロランの自生地の部材のように、白く目立った菌糸はあまり確認出来ませんでしたが、時々姿を現したり消えたりしていました。
地域の自生地の部材で発芽~開花実験が成功したら、アキザキの種子を蒔いてみようと思い、捨てずにいました。

そして、アキザキの実生~開花実験に成功し、静岡県に生えるヤツシロラン類の最難関、ハルザキヤツシロランの実生実験開始と共に、アキザキの種蒔きをしようとして、この植物を発見したのです。

土の中に潜んでいたプロトコーム或いは小さな塊茎が、約二年の間に中の菌糸から養分をもらい開花に至ったようです。アキザキの種蒔きは中止して、しばらく様子見です。

◇ヤツシロラン類もそうですが、光合成をせずキノコを消化して生きる野生ランは、通常の方法では栽培出来ません。持ち帰っても育ちませんので、採取は止めましょう!私は、師匠からヤツシロラン類の実生栽培実験の手ほどきをしていただき、上記のような理由で,、偶然この植物の姿を見る事が出来ました。この記事のアップを迷いましたが、ご理解いただけるものと思い、敢えて掲載する事にしました。

※コメントを頂き、ヒメヤツシロランを追記しました。Didymoplexis(ディディモプレクシス)をユウレイラン属とされたWeb図鑑もありますが、大場先生の植物分類表、米倉先生の維管束植物分類表に従い、ヒメヤツシロラン属としました。

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コメント

もこままさん、今日は。
ユウレイランかヒメヤツシロランかの鑑定をお願いしました。
キノコの菌糸で発芽し育つ特殊な植物なので、こうして花が咲く事はとても珍しい事です。
一般的には栽培不可能とされています。

シラン様、今晩は。
ご教授、有難うございました。
唇弁の先端がV字形とありますが、幽霊は2裂すると書かれたページを見付けました。
良く分かりませんので、鑑定をお願いしました。

おはようございます。
「ユウレイラン」 不思議な花 初めて見ました!
名前も勿論初めて知りました。
皆さんのコメントで 此が素晴らしいことだという認識も。

 おめでとうございます!!!

やまぶどう様
ユウレイラン属には違いがないと思いますが
リップの先端がV字形で無いのが気になりますね。
草丈20cmも!とにかく初めてなので何ともです。

ユウレイラン属ヒメヤツシロランに酷似の様ですが
何れにしろ大快挙ですから記者が取材にゆくかもです。
先生とご相談の上手記まとめられてはと思いますがです。

キンキラキン様、お早うございます。

コメントありがとうございました。
茎が細く長いので、開花を待たず枯れてしまわないかと不安でした。
地上部が20cm程あります。
実生からではありませんが、ホンの一握りの土の中にいた菌が、2年の間に開花するまで育ててくれたと思うと、新たに腐生ランの不思議に触れた気がします。
種子が採れるか分かりませんが、採れたら送らせていただきます。

やりましたね世界初!!
トカラのユウレイランが静岡で!
流石、腐生ランの第一人者です!!
未知の研究は、偶然、発見から始まりますね。
黙っていては何も出ません。今後注目されるでしょうね。
気になって居りました、共生菌判明?、おめでとう。

種子が採れたらよろしくね

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