キンラン
現役時代は、二足の草鞋の仕事関係もあって宵っ張りでしたが、最近は早寝早起きの生活に変わりました。しかも歳のせいで薄暗い内に目が覚めてしまいます。と言う訳で、本日分は朝のアップです。
キンランは、エビネと並び比較的身近で見る事の出来る野生ランでした。私が幼い頃は、花を摘んで持ち帰れるくらい沢山生えていました。ところが、最近ではどちらも絶滅危惧種に指定されていて、簡単に出会える植物ではなくなりました。
園芸採取や自生地の環境の変化により、減少したものだと思われます。特に前者の影響が大きいと思っています。しかも、根こそぎ採取していく輩もいます。
左は落葉広葉樹林内、右はかなり暗い常緑広葉樹林内に生えていました。暗い場所で、黄金色の花が目立っていました。
左の花を接写してみました。一輪だけ開いていました!
綺麗でしょ?花弁や萼片が白っぽくなっていますが、開花から時間が経つとこのようになって来ます。稀に、蕾の時から白っぽい(薄クリーム色の)花もあります。シロバナキンランという品種(forma)だそうです。
唇弁の隆起が凄いですね。「花は全開せず、半開き状態のまま」です。
こちらの花は、蕊柱(葯帽)の下に何かついています。
左は、エンドウ豆の葉の天敵が浸入したのかな?右は、別の場所で撮った花です。ここの花は、どれもこのように齧られていました。キンランの敵は、悪い小父さんだけではないようです。
ラン科植物は、光合成を行っていても菌への依存度が大きいそうです。中でも、キンランは、朽木や落葉などを食べて生きる腐生菌ではなく、コナラなどの樹木の根と菌との共生体(外生菌根)から養分をもらっているそうです。そいう特殊な生き方をしている植物なので、普通に栽培する事は出来ません!(※)
ラン科キンラン属キンラン(Cephalanthera falcata (Thunb.) Blume)。
※素人の理解です。表現が間違っていたら教えてください。
« カヤラン | トップページ | ギンランとササバギンラン »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
コメント