季節だより観察会「富士山こどもの国」
10日は、今年度第二回目の「季節だより観察会」でした。場所は、富士山こどもの国です。この日は、保管庫の中で眠っていた高倍率のコンデジを連れ出しました。重たいデジイチ+16-300mmのレンズは留守番です。
園内から見た愛鷹連峰。そう言えば、ここ数年越前岳に登っていない・・。
こちらは、ビオトープです。この周辺に、今回観察のメイン植物が植えられています。周囲の網は、シカ対策だそうです。
「この高さでは簡単に飛び越えてしまうだろう?」との意見もありましたが、これでもあれば抑止になります。飛び越えてまでも入りたい何かがあれば別ですが・・。
ニシキギ科の植物に蕾が付いています。右はクヌギの葉です。若葉は綺麗ですね。
左の植物はマユミかと思ったら、一部の枝に翼がありました。ニシキギには翼がありますが、生け垣などで見るニシキギに比べて、一部の枝にしか翼がありません。
枝に顕著な翼があればニシキギ、無いものをコマユミというそうです。「性質はニシキギそのものであり、葉の形状や実の様子もニシキギと同様。両者は同じ木で、枝にコルク質の「翼」が出来るものをニシキギ、出来ないものをコマユミと呼んでいるに過ぎないと解釈する説もある。」との事です。
ニシキギ科ニシキギ属コマユミ(Euonymus alatus (Thunb.) Siebold var. alatus f. striatus (Thunb.) Makino)。
Ylist標準学名では、ニシキギの変種(varietas)として扱っており、樹木図鑑では、Euonymus alatus (Thunb.) Siebold f. ciliatodentatus (Franch. et Sav.) Hiyamaとなっており、ニシキギの品種(forma)として扱っています。変わり者の多い植物のようで、沢山の学名が記載されていました。
花を撮ってみました。「花弁、オシベ共に4個」です。ツリバナは、5個ですから花で区別する事が出来ると教えて頂きました。
サクラソウです。花の盛りは過ぎていたようですが、まだまだ楽しめました。
山野に自生する植物の風情には及びませんが、こうして誰でも見る事の出来る場所があるのは有り難いと思います。
サクラソウ科サクラソウ属サクラソウ(Primula sieboldii E.Morren)。
中にはシロバナも・・。
サクラソウ科サクラソウ属クリンソウ(Primula japonica A.Gray)。シロバナクリンソウ(Primula japonica A.Gray f. albiflora Hort.)。
雨に濡れて葉の開いたハマキゴケです。老眼では見るのも大変なほど小さなコケですが、コンデジで接写ズームすると案外綺麗なものです。
センボンゴケ科ハマキゴケ属ハマキゴケ(Hyophila propagulifera Broth.)。ハマキゴケの名がつくコケも沢山あって、私にはとても難しそう・・。
今日は、ビニルポットに蒔いた落花生とトウモロコシを、再生休耕畑に植えて来ました。どれも、他の人よりは遅れてしまいます。まぁ、自分のペースでやれるので、それなりに楽しんでいます。
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