富士山麓で見た白い花
今日は、富士山こどもの国で、今年度第二回目の「季節だより観察会」でした。観察会の開始前に、ある林内を探索して来ました。
落ち葉が敷き詰められた林床と苔むす林床・・どちらも良いものです。林内に入って間もなく、氷霰が降って来ました。思えば、昨年もこの場所で雨に降られました。
白い花に、チョコレート色の葯がアクセントになっています。この植物は、2,000mを越える亜高山帯でも見かけます。
ナデシコ科ワチガイソウ属ワチガイソウ(Pseudostellaria heterantha (Maxim.) Pax)。
こちらは、イワセントウソウです。セントウソウの花が終わってから、花を咲かせます。花火のような小花柄が、印象的な植物です。
オオカメノキ(ムシカリ)の花は、散り始めていました。今年は昨年より早いと思います。
昨年は、例年に比べていろいろな植物の開花が遅かったから、尚更そう感じる事と思います。でも、例年と変わらない植物もあります。人間と同じで、植物も様々な個性を持っています。
ヤマシャクヤクの花は、大雨で傷んだものばかりでした。この弱々しさも、この花の魅力かもしれません。
雨に濡れて、深く切れ込んだ花弁同士がくっついていました。下界で見るコハコベなどに比べて大きな花を咲かせ、出会うとちょっと得した気分になります。
昨年初めてこの花を見ました。オトコエシのような葉が印象的でした。
ブログを見てくださった方から、ツルカノコソウと教えて頂きました。他では、比較的出会う事の多い植物のようです。
植物との出会いは案外そんなもので、私の探索エリアでは希少種と思っていても、他では普通に見られるものが多々あります。逆もまた然りです。
もう散ってしまったと思っていたイチリンソウが、まだ咲いていました。しかもこの場所は、開花株が沢山確認出来ました。
イチリンソウの写真を撮り終って昼食を食べ始めると、雨脚が更に強くなって来ました。でも、午後からの観察会では雨もあがっていました。参加者の方たちの行いが良かったようです。午前中の雨は、私の行いが悪いせい??
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