ヤツシロラン類の実生栽培床
午前中、草取りをしていたら、予報通り雨が降って来ました。仕方ないので、午後からは庫内の片づけをしながら、ワーディアンケースに収めてあるヤツシロラン類の実生栽培床を覗いて見ました。
【クロヤツシロラン床】
このところ放置したままでしたが、このように菌糸の姿が見えていました。
左は菌糸、右はクロヤツシロランの根状器官(仮称)です。
実験開始当初は、竹林の部材に菌糸が繁殖してくれなくて悩みました。でも、このように菌糸が絶えず繁殖するようになって来ました。
左は孟宗竹の根元部分です。これも菌で白っぽくなって来ました。右は、山姥の髪の毛のような感じです。
左はアキザキヤツシロランの根状器官。右の☝のところには花茎らしきものが見えています。生きているのか枯れているのか未確認です。下手に触れたくないので・・。
【ハルザキヤツシロラン床】
なかなか菌糸が繁殖してくれず悩んでいたのですが、少しずつ姿が見えるようになって来ました。時々、右のような菌糸も姿を現しますが、比較的短い間に姿を消します。カビかキノコの菌糸か分からないですね。
こちらは、クロやアキの容器内の菌糸と違い、クリームっぽい・・。
これが、ハルザキヤツシロランの種子を発芽成長させてくれる菌糸だろうか?
こちらにも山姥の髪の毛のようなものが姿を現していました。
もっと前に、師匠から頂いた種子を蒔こうと思っていたのですが、菌糸の姿があまり見えなかったので躊躇していました。そろそろ大丈夫かな?
ヤツシロラン類はキノコ(菌類)を食べて成長し、そのキノコは、スギ、竹、カシなどの枯材を食べて(分解・吸収して)生きています(※)。植物の実生栽培というよりも、生き物を飼っているような面白さがあります。
※素人の理解です。表現が間違っていたら教えてください。
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