エンシュウムヨウラン
近くの山林に生える、エンシュウムヨウランの様子を見て来ました。萌の散歩道ですが、連れて行くと獣の臭いで戦闘モードに入りますので、この林内には入れられません。
多年草だそうですが、年によって箒のような花茎の数が違うように思います。今年は少なめ・・。それに、時々シカの食害にも遭うようです。シカは、除去対象の植物だけを食べてくれれば良いのに・・。
上段の右端と、これは同じ株です。新たに見付けた場所に生えていました。
「花は筒状で完全には開かない・・」とあります。毎年見ていますが、図鑑の解説通り左のような状態が殆どです。右の花は、撮影用に萼片や花弁を広げてみました。
同じ林内でも、左のように蕾の個体も見受けられました。右は、反則技で開かせた花です。
「唇弁の毛は黄色」・・近縁のウスキムヨウランは、唇弁の毛が赤紫色を帯びています。
こちらは、色が変なので、傷み始めた花のようです。蕊柱にピントを合わせたつもり・・。
「萼の基部に小さな副萼があり、副萼の下が膨らむ」とあります。ウスキムヨウランも、副萼の下が膨らみますが、唇弁の毛色が違う事で区別出来ます。ただ、彼方此方見て歩くと、個体毎にこの膨らみが顕著なものとそうでないものがあります。
エンシュウムヨウランは、タイプ産地が静岡県浜松市天竜区春野町だそうです。
ラン科エンシュウムヨウラン(Lecanorchis suginoana (Tuyama) Seriz.)。
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