フタリシズカ
ヒトリシズカの花が終わり、果実(子房)が膨らみ始めた頃、フタリシズカの花が咲き出します。
フタリシズカ(二人静)とは言っても・・。
四人、五人・・。静かではなくとても賑やかです。ここでは見つかりませんでしたが、一人の個体もあるようです。
一本ちぎらせてもらいました。この花ってどんな構造なのだろう?
千成ウリのような白い部分を外すと、子房が見えて来ました。透明な部分が柱頭のようです。
白い部分の内部を覗くと、4個の葯が見えています。この白い部分は、花弁ではなく花糸(かし)だそうです。花糸は、通常糸状で葯を支えていますが、この花は手を握ったような感じで葯を包んでいます。
上の写真全部でオシベ(花糸+葯)という事になります。ヒトリシズカもそうですが、チャラン属の花は、変わり者ですね。
センリョウ科チャラン属フタリシズカ(Chloranthus serratus (Thunb.) Roem. et Schult.)。
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