スミレ属の果実
カキノハグサの種子には、スミレ属と同じく「種沈」が付属している事を知りました。そこで、スミレの果実と種子を観察してみました。暗っぽい写真ばかりですが、見易さを考慮して敢えて明るくしませんでした。
タチツボスミレです。花が終わると、草丈が伸び果実が目につくようになります。
果皮を破ると、透明感のある種子が出て来ました。まだ未熟種子のようです。
こちらは果皮に模様が付いています。葉裏が紫褐色のスミレの果実は、みんなこうなるのかな?
こちらはアリアケスミレだったと思います。種子が茶色くなっていますので熟した果実のようです。良く見ると、白く小さな付属体が見えています。これが種沈です。種子は簡単に零れ落ちそうですが、果皮にしっかりくっ付いています。
果皮に模様のあるタイプも、種子を観察してみました。こちらにも白い付属体が確認出来ます。熟した果実の果皮は意外と固く感じます。
白い付属体・・種沈(エライオソーム/elaiosome)は、アリの好む物質(脂肪酸、アミノ酸、糖など)を含んでいるそうです。アリは、種子を巣に運んで種沈のみを食べ、種子は巣の外などに捨てるので、そこで発芽する事が出来ます。種子は不味いのか、それとも固くて食べられないのだろうか?
フイリゲンジスミレが、車庫の前に生えていました。この株の下には、アリの巣があります。種子をアリが運んで来たようです。
アリは、役に立つ生き物なんですね。時々、私に噛みつくのは止めてほしいけど・・。
我が家のミニビオトープ脇に咲く、ナヨナヨワスレナグサです。実生で代を繋げ十年以上花を咲かせていますが、あまり増えません。長く住み着いていると、愛着が湧いて来ます。
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