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2018年4月30日 (月)

急勾配の山で出会った植物

私は、高いところが嫌いな上に体力が無いので、急勾配の山は苦手です。すぐそこに山頂が見えるのに、到達するまで長い道のりでした。

でも、いろいろな植物に出会う事が出来ました。

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上りでは気付かなかったのですが、サクラソウが生えていました!長野県某所で出会った自生地には及びませんが、比較的近いところで自生の花を見る事が出来ます。有り難い事です。

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花径が伸び、開花間近のようです。

Ap4281246

咲いている個体はありませんでしたので、蕾を接写してみました。

私は、この花には思い入れがあります。初めて訪れた八ヶ岳倶楽部で、故柳生慎吾さんと長時間いろいろな話をさせて頂きました。その時、園芸品種のサクラソウを買って来て、裏庭に植えてあります。彼との再会を楽しみにしていたのですが、帰らぬ人となってしまいました。以来、サクラソウの花を見るとその時の事を思い出します。

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「あっ、まだミツバツツジが咲いている!」

でも、良く見ると・・。

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雄蕊が10本あります。しかも花柱の下部に毛が生えている・・トウゴクミツバツツジです。

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花柱の毛・・腺毛ですね。粘ついているような感じです。この辺りで見る事の出来るミツバツツジで、オシベが10本なのは、キヨスミミツバツツジかトウゴクミツバツツジですが、花柱の腺毛の有無で区別出来ます。

ツツジ科ツツジ属トウゴクミツバツツジ(Rhododendron wadanum Makino)。

更に、急勾配の斜面を滑り落ちるように下ると・・。

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フタバアオイが姿を現していました。カンアオイの仲間は常緑のものが多いのですが、このフタバアオイとウスバサイシンは、冬に地上部が枯れ春に葉が伸びて来ます。

右は、タネツケバナ属ミツバコンロンソウです。先日、富士山南麓でも出会いましたが、花の開いている個体には出会えませんでした。

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キケマン属の黄色い花・・フウロケマンかミヤマキケマン?果実の形で区別するそうですが、まだ果実は無く私には良く分かりません。花付からするとミヤマキケマン?

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花を接写してみました。ご存知の方、教えてください。

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そして、本来の自生地と少し違った環境に生えるキスミレです。ヘトヘトになって上った、山頂付近に生えていました。

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群生する花も良いですが、こうして人知れずぽつんと咲く花も良いものです。

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これは、ヒメミヤマスミレの花にも似ていますが・・。フイリフモトスミレでしょうか?葉裏は紫色でした。

さて、また苦手な花が・・。

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紫色のスミレです。左と右の花は少し感じが違いますが・・。どちらも側花弁の付け根に毛が生えています。また花柄や萼などに細かい毛が密生しています。特に、右は距に毛が生えているのが確認出来ますから、アカネスミレでしょうか?

スミレは、図鑑を見るほど苦手になって行きます。神様は、どうしてこんなに紛らわしい植物を作られたのでしょうか?

今日は、観察会の後、不法投棄監視パトロールを行いました。また林道脇にごみが捨てられていました。投棄物を見ると、ゴミ集積場に出せるものでした。わざわざあんな場所に持って行かなくても良いものを・・理解し難い行為です。

※今日は予定変更により時間が出来案したので、もう一記事作成しました。

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