スギとヒノキ林の野生ラン①
富士市には、スギやヒノキの林が沢山あります。それに引き換え、落葉広葉樹林は、減少の一途を辿っています。行政や森林組合で、スギやヒノキにばかり目を向けないで、落葉広葉樹林の復活にも目を向けてくれると嬉しいのですが・・。
山野を歩き始めた頃は、いろいろな植物を見る事の出来る落葉広葉樹林ばかり歩いていました。ところが、スギやヒノキの林にも興味深い植物の生える事を知ったのです。
この林内は、スギの葉が厚く堆積しています。その中に潜む野生ランを、観察してみました。
ツルリンドウの苗と見間違えそうな小さな葉の植物・・ヤクシマヒメアリドオシランです。同じ場所に自生するハクウンランと違い、このようにまとまって生えています。
ラン科ハクウンラン属ヤクシマヒメアリドオシラン(Kuhlhasseltia yakushimensis (Yamam.) Ormerod)。
主脈部分が、幅広の斑になっています。
こちらの斑も綺麗でしょ?
ミヤマウズラも生えていました。この林内では、初めての出会いです。
そして、あちこちに右のような株が見つかります。他の場所でもベニシュスランを見る事はありますが、ここのように多くの株を見る事はありません。堆積したスギの葉や球果が、共生菌の成長を促進しているのかもしれません。
ラン科シュスラン属ベニシュスラン(Goodyera biflora (Lindl.) Hook.f.)。
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