カラスノエンドウとエンドウ
今日は、畑の除去対象植物(雑草)カラスノエンドウと再生休耕畑①に植えたエンドウ(エンドウマメ)を、観察してみました。
【カラスノエンドウ/ヤハズエンドウ】
とっても小さな花です。植物学の世界では、ヤハズエンドウが標準和名として使われていますが、私は馴染みの深いカラスノエンドウで呼んでいます。
葉の付け根の付属体・・托葉です。托葉は、何のためにあるのでしょう?調べてみると「芽生えの時の葉身を保護する役割」があるそうです。それと、カラスノエンドウは、托葉の部分に暗紅色の花外蜜腺があると書かれていました。
マメ科ソラマメ属ヤハズエンドウ(Vicia sativa L. subsp. nigra (L.) Ehrh.)。
上右の写真に写っている虫をズームしてみました。目が赤い・・。これってアブラムシだと思うけど、羽の無いものと羽をつけたものを見かけます。調べてみると、面白い事が分かりました。
◇少し勉強
アブラムシは、メスだけで大きなコロニーを作って増え、餌を食べ尽くすと羽のある種類を産んで他の場所へ移動していくそうです。また、アブラムシの好む色は、鮮黄色、次に黄緑色やオレンジ色で、苦手な色は白色や銀色と書かれていました。銀色のテープを張ると、羽のあるアブラムシ避けに効果があるそうです。
昨年秋、ソラマメと一緒にエンドウの種をポットに蒔きました。蒔く時期が早かったのか、成長し過ぎて寒さで傷んだ株もありましたが、何とか冬を乗り越え沢山の花を咲かせています。近隣の畑のエンドウに比べて、倍以上の丈(1,5mくらい)に成長しています。
左の写真を見てください。こちらの托葉はずっと大きいですね。そして、カラスノエンドウに比べて花柄も長いのが分かります。
右の写真は、エンドウとカラスノエンドウの花を並べてみました。
エンドウの鞘(果実)が大きくなり始めました。収穫も間近で楽しみです。
マメ科エンドウ属エンドウ(Pisum sativum L.)。
双方エンドウの名が付きますが、カラスノエンドウはソラマメの仲間なんですね。一見すると似ているようですが、比較してみると大きさ以外にもいろいろな違いがあります。最近は、普通に見られる身近な植物の観察にも、興味を持つようになって来ました。植物の不思議は、希少種だけでなく、身近な植物にもいろいろある事を知ったからです。
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