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2018年4月22日 (日)

クモノスシダ

コケ植物(蘚苔類)に続いて、同じく胞子植物・・シダ植物のクモノスシダの登場です。私はこのシダを、今年初めて教えて頂きました。

静岡県西部の石灰岩地(引佐、浜北)では自生が確認されているようですが、手元にある富士市の目録には掲載されておりません。

Aimg_4457 Aimg_4467

ヒカリゴケ自生地からそう遠くない場所で見付けました。

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ここには、沢山生えていました。このシダを知らなければ、素通りしていたかもしれません。

Ap4200240 Ap4200242

石垣の隙間に多く生えていました。

Ap4200238

葉裏を見ると、胞子嚢群(ソーラス)が付いていました。「葉裏の主軸から斜め外側に伸び・・」とあります。

Ap4200227 Ap4200231

葉の先端が細い蔓状になり、その先端にこのような子(不定芽)が付いていました。ショウジョウバカマも、似たような増え方をしますね。

Ap4200239z

胞子だけでなく、このような増え方もするなんて面白いですね。

シダの仲間は、胞子以外にも増える術を供えているものが多いようです。コモチシダの不定芽やトウゲシバの無性芽もそうですね。胞子は、親株から離れた場所での繁殖を目指し、無性芽や不定芽は親株近くの繁殖を目指しているのかな?シダ植物も不思議がいっぱいですね。 

チャセンシダ科チャセンシダ属クモノスシダ(Asplenium ruprechtii Sa.Kurata)。

◇少し勉強

無性芽:植物体の組織の一部または細胞が繁殖するための器官で、母体から離れて新個体となるもの。

不定芽:一般的に、植物の芽は葉腋近辺に形成されるが、それ以外の予期しない部分に現れる芽を不定芽と呼ぶ。

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