スギとヒノキ林の野生ラン②
①とは別の林内で・・。
ここはヒノキの林です。
アオフタバランとイチヨウランが生えています。双方の自生場所は、僅か数メートル・・。しかも、本来の自生地から高度1,000m程低いこの場所に生えている事が、不思議でなりません。イチヨウランの上の枝は、シカの食害対策です。
県外で、アオフタバランを踏みつけないでは歩けないような自生地を昨年知りました。富士市では、ここを含めて二ヶ所しか知りません。どちらも数えるくらいの株数です。
少し前に登場したヒメフタバランもそうですが、苗の時は丸めの双葉で、成長と共に先端が尖って来ます。
ラン科サカネラン属アオフタバラン(Neottia makinoana (Ohwi) Szlach.)。
シカの食害に遭って、絶えてしまったと思っていたイチヨウランが、復活しました。今年は、エネルギーの充填不足で花は咲かないようですが・・。
一般的に、イチヨウランの葉は秋に更新しますので、ここのイチヨウランは、ほぼ一年、葉のない状態で枯れずにいた事になります。バルブを持たないこの野生ランが、根茎だけで生き続けていたという事は、共生菌からエネルギーをもらっていたのでしょうか?
ラン科イチヨウラン属イチヨウラン(Dactylostalix ringens Rchb.f.)。
« スギとヒノキ林の野生ラン① | トップページ | ヤナギの花 »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
コメント