2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ

« クマガイソウ | トップページ | 急勾配の山で出会った植物 »

2018年4月30日 (月)

ハルザキヤツシロラン

ハルザキヤツシロランが咲き始めたとの情報を頂き、様子見に行って来ました。この地を訪れるのは、これが三度目です。

Ap4291346 Ap4291318

ムヨウラン類の果実のドライフラワーがありました。ヤツシロラン類の果実は、種子の飛散後早々と消滅しますが、ムヨウラン類は翌年まで残っています。鞘が横を向くのは、クロムヨウランらしい・・。7月半ば頃の開花でしょうか?花を見るのが待ち遠しい!

右が、目的のハルザキヤツシロランです。私にとっては、初めての出会いです。

Ap4291365 Ap4291317

一茎一花~二花が多かったのですが、右は四花でした。この写真では、少し見難いですが・・。

Ap4291351 Ap4291352

まだ咲き始めのようで、花筒(萼片と側花弁が合着)の中を覗ける個体は、限られていました。唇弁の先端がオレンジ色です。

Ap4291366 Ap4291369

他の株を踏みつけないように横向きで撮りましたので、ピントが合っているのか良く分かりませんでした

Ap4291384 Ap4291371

花筒の中に住むお坊さんを撮ってみました。

ラン科オニノヤガラ属ハルザキヤツシロラン(Gastrodia nipponica (Honda) Tuyama)。

比較のために、県内で見る事の出来るヤツシロラン類の花を掲載します。何れも、実生床に種子を蒔いて、開花させたものです。

Abpa031206z Aap9280754z

こちらは、アキザキヤツシロランです。昨年の秋に、やっと花を見る事が出来ました。

Amikuro_2 Amikuro_35

そして、クロヤツシロラン・・栽培容器の中で育てると少し色白な感じです。ハルザキヤツシロランと違い、お坊さんの袈裟は焦げ茶色です。

クロヤツシロラン、アキザキヤツシロランと直播栽培で、なんとか花を咲かせる事が出来ました。そして、最後に最難関のハルザキヤツシロランに挑戦中です。

師匠から送っていただいた種子を蒔こうと思ったのですが、貴重な種子なので、実生床の菌糸の充実を待っていました。自生地と同じ、常緑広葉樹林の林床の部材で栽培床を作っているため、思ったより湿度管理が難しい・・。自生地を見て、いろいろ学んでから蒔こうと思っています。

◇お願い

私は、師匠からご指導いただき、何とか直播栽培で花を咲かせる事が出来ました。でも、光合成を行わず、キノコを食べて生きる特殊な植物ですので、株を持って行っても栽培は出来ません。自生地の個体の採取は止めましょう!

※一日一記事・・事情があり、4月30日分の記事を早めにアップします。

« クマガイソウ | トップページ | 急勾配の山で出会った植物 »

植物観察」カテゴリの記事

腐生植物」カテゴリの記事

野生蘭」カテゴリの記事

コメント

ごん兵衛さん、今晩は!

自生地の個体数も分からなかったため、種子が手に入るか心配でしたので実生床の様子見をしていました。
県内で、ハルザキの見られるところは、極限られているようです。

二つの容器を準備していますが、竹林やスギ林の部材に比べて、常緑広葉樹林の部材は、菌糸の繁殖が難しいような気がします。
自生地から頂いて来た部材の中に、ミミズが入っていて、容器内で巨大化していました

ハルザキの巨大塊茎を、ブログで拝見しました。
あそこまで育てられる技術が凄いと思います。
私では、きっと途中で腐ってしまいます。
クロは、容器の管理をしておりませんでしたが、足を伸ばしていました。
アキの容器は、不思議なくらい菌糸が繁殖しています。

腐生ランの実生実験は、今後も挑戦していくつもりです。
ハルザキの開花、楽しみにしております。
またいろいろ教えてください。

お久し振りです。そうですか種蒔きませんでしたか。
もし蒔いていたら一年早く開花したかもですね。
此方は昨年5月に蒔いて塊茎全長約24cmにも
なりましたし花茎の兆候も何回ありました。

クロの約6倍の巨大塊茎ですが咲かずを判断
するとやっぱり光量に関係あるのかもです。

野生のハルちゃん咲きましたね。拝見しました。
先を越したかったのですが残念です

同じく蒔いたクロちゃんは今年になって二回
咲きました。今満開です。勿論同塊茎からです。
この分だと年4回開花夢でないですね。
作文通りの実証です。しかも無菌培養でしか
出来なかったラン科の直播きです。
未だ専門家を含めて信じていない様ですが
まだまだ新発見はありますから是非
腐生ラン(愛称)進めて下さい。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ハルザキヤツシロラン:

« クマガイソウ | トップページ | 急勾配の山で出会った植物 »