季節だより観察会①
午前中は小雨が降っていましたが、午後の観察会はなんとか濡れずにすみました。
今年度最後の観察会は、須津川渓谷でした。今日も、熱心な参加者の方ばかりでした。
地衣類や苔類の観察から始まりです。雨上がりで、苔観察にはちょうど良い・・。
カエデの木に着生していたのは、地衣類・・モジゴケの仲間です。この辺りの岩や樹木には、いろいろな苔や地衣類が着生しています。
こちらも地衣類・・ヘトリゴケだそうです。岩に描かれた模様みたいですね。
左はコバノスナゴケ(蘚類)とスナゴケ(蘚類)が共存しています。右は何だっけ?
ミズゼニゴケ(苔類)・・ホソバミズゼニゴケ(苔類)という品種もあるそうですが、私には区別が良く分かりません。
コケ植物の胞子嚢を「蒴」というそうです。蒴の形もいろいろですね。
こちらは、キヨスミイトゴケ(蘚類)と教えて頂きました。
◇少し勉強
コケ植物は、蘚苔類とも呼ばれるそうです。蘚類と苔類の違いは?
コケ植物には、苔類(たいるい)の他に蘚類(せんるい)、ツノゴケ類があるそうです。「蘚類は、一般に、苔類やツノゴケ類とは異なり、葉に中肋(ちゅうろく costa)とよばれる主脈状の細胞群がある。」と書かれていました。顕微鏡でなければ分からないですね。
こちらは少し前にも登場したギンゴケ(蘚類)です。「雌雄異株。蒴がつかないことも多く、無性芽でも増殖する。蒴がつくときは多数つく。」とあります。
右の写真で黄色い部分が無性芽だそうです。次は蒴のついたギンゴケを見付けよう!
左はギンゴケ、右はエビゴケ(蘚類)です。エビゴケの名は、この姿をエビの触角にに見立てて名付けられたそうです。
こちらは、初めて目にしたエビゴケの蒴です。とっても小さな蒴ですから、老眼では見付けるのも一苦労です。左の蒴の穴から、胞子が零れ落ちたように見えます。
苔や地衣類は、とても難しいけど、少しずつでも覚えると楽しいものです。
« 家の周りの植物 | トップページ | 季節だより観察会② »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「苔と羊歯」カテゴリの記事
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- ヒメミズワラビ(2020.11.06)
- 遠州路で気になった植物②(2020.11.03)
- 菩提寺のヒトツバ属(2020.05.15)
- 菩提寺で見たシダ植物(2020.03.11)
コメント