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2018年3月11日 (日)

季節だより観察会②

続きです。

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集合場所の駐車場脇で、「あれは何?」と指さされた先を見ると、フサザクラの花が咲いていました。

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接写してみました。「これが花?」・・名前から桜の花を想像されていたようです。フサザクラの花は、花弁がありません。暗紅色の部分がオシベの葯で、その花糸の付け根に小さな雌蕊があります(右の写真)。変わっていますね。

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左は昨年名前を覚えたヤマアイです。蕾が付いていました。雌雄異株だそうです。開花したら、雄花と雌花の観察をしてみたいと思います。

右はホタルブクロです。初夏に釣鐘のような花をつけます。実生発芽率が良く、彼方此方で見かけます。

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タネツケバナも小さな白い花を咲かせていました。フデリンドウも所々で見かけました。

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カヤツリグサ科ズゲ属の花が咲いていました。イネ科やカヤツリグサ科は、種類が多い上に似たものが多いから、図鑑を見ても良く分かりません

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サイハイランが生えていました。昨年、発芽して間もない苗を観察したくて、自生地を探索して歩きました。比較的見る事の多い野生ランですが、探すとなかなか出会えません。今春、群生している場所を見付けましたので、また観察に行きたいと思っています。

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こちらは、ヤマルリソウの花です。私が良く行く自生地よりも、1ヶ月以上早く開花します。

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虫に食べられた花ばかりでした。美味しいのかな?幼い頃から見ていた花で、私にとっては懐古植物の一つです。一般的には、「花弁の色は薄桃色から薄青色へと変化する」とありますが、時間の経過とともに花色の変化しない桃色の花や白花の個体も稀にあります。

ムラサキ科ルリソウ属ヤマルリソウ(Omphalodes japonica (Thunb.) Maxim.var.japonica)。

◇少し勉強

「素人なのに、最近学名を記載したりして・・」なんて思われた方が多いかと思います。地域の植物目録を整理する機会に恵まれ、科・属名や学名を調べていると、迷いと共にいろいろ面白い事にも気づきました。それはまたの機会に・・。

横文字の苦手な私は、学名に使われるラテン語を書き写すのに一苦労です。学名には、省略の印(period)のついたものがいろいろ使われています。その意味を少しだけ調べてみました。カタカナ読みは、少し違っているかもしれませんがご容赦ください。

ヤマルリソウは、Omphalodes japonica(オンファロデス ジャポニカ)。 

Thunb.→Carl Peter Thunberg (カール ペーテル ツンベルク)スウェーデンの植物学者。

Maxim.→Carl Johann Maximowicz / Karl Johann Maximowicz(カール ヨハン マキシモヴィッチ)ロシアの植物学者。

var.→varietas(ウァリエタース)・・変種。

f.→forma(フォルマ)・・品種。

L.→ Carl von Linné (カール フォン リンネ) またはラテン語名のCarolus Linnaeus(カロルス リンナエウス)・・スウェーデン の学者、分類学の父と呼ばれる。

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コメント

おばさん、今晩は。
植物などの和名は、良い方にこじつけている場合がありますので、名前と色が結びつきにくい事があります。
「えっ、この花のどこが?」なんて思える事が多々あります。
命名者の遊び心も含まれていると思います。

ヤマルリソウの花
これが瑠璃色って言うんですね
しりとり遊ぶで《る》で恥じマロ言葉が
見つからず《瑠璃色》って答えていましたが
その色さえ知らず・・・・お恥ずかしい

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