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2018年3月14日 (水)

スハマソウ?(富士市)

地域に生える希少植物との出会いは、他地域での出会いとは比較にならないほど嬉しいものです。

富士市某所・・キンポウゲ科スハマソウ属の植物を見る事が出来ました。スハマソウ属には、ミスミソウ(ユキワリソウ)、エチゼンミスミソウ、オオミスミソウ、ケスハマソウ、スハマソウが、日本維管束植物目録に掲載されています。

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さて、この植物は?

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葉の裂片の先端部が、今迄目にして来たミスミソウと違い丸みを帯びています。スハマソウだろうか?

山渓の図鑑には「葉の先端があまり尖らない事でミスミソウと区別するが、中間型があって判断が難しい事がある。」とあります。またケスハマソウとスハマソウの違いに関しては、「スハマソウはあまり毛が無いが、ケスハマソウは花茎や葉に毛が多くある。」・・この植物の葉や花茎には毛が生えていますが、多い少ないの判断は、比較した事が無いので私には分かりません。

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中にはこんな葉の個体がありました。上に比べると、先端部が少し尖って見えます。最下段に、県内外で見たミスミソウの葉を掲載しましたが、それらに比べれば明らかに丸みを帯びていますが・・。

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堆積した落葉を除けると、蕾が見えました!

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開花は、今月末頃でしょうか?

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この日は、8株確認して自生地を後にしました。花を見るのが楽しみです。

県内外で見たミスミソウの葉です。

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左は山梨県、右は静岡県産です。上と比較すると裂片の尖り具合が違うでしょ?

静岡県に、スハマソウが自生するのだろうか?Webで見た分布図では、スハマソウとミスミソウの境は隣の神奈川県辺りです。という事は静岡県東部にあってもおかしくないと思います。

諸先輩のWebページを見ると、スハマソウとされている個体の葉も様々です。裂片の先端部以外に、同定のポイントは無いのでしょうか?私は、希望的観測も含めて、この植物をスハマソウと思う事にします。諸先輩のご意見を伺えれば幸いです。

キンポウゲ科スハマソウ属スハマソウ(Hepatica nobilis Schreb.  var. japonica Nakai f. variegata (Makino) Nakai

Hepaticaをミスミソウ属と表現されたWebページや図鑑が多いですが、日本維管束植物分類表の記載に従いスハマソウ属としました。

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