ユリの種子
ブログを見てくださった方から、ユリの(果実の)ドライフラワーのリクエストがありましたので、幾つか集めてみました。
なかなか姿の良いものが見つかりません。集めたのは、タカサゴユリ、ヤマユリ、ウバユリ、ササユリです。タイミングが難しく、見つけやすいのはタカサゴユリとウバユリです。
こちらはウバユリです。ドライフラワーとしては、一番気に入っています。種子が零れ落ちないように鞘の間にガードがあります。吹き上げる風によって、頂部から飛散するようになっています。
タカサゴユリは、複数付いているものがあまり見つかりませんでした。このユリは、今蕾を持っているものまであります。季節感の無い奴ですね。
こちらは、ヤマユリです。時期が遅すぎたのか、鞘の落ちてしまったものばかりでした。
左がヤマユリ、右はササユリです。
ヤマユリは、どれもこのように花茎の曲がったものばかりでした。ユリの種子は、下から吹き上げる風によって鞘の上から飛散するはずですが、これだとすぐ下に零れてしまいます。想像するに、花が沢山咲くとその重みで茎が曲がるので、花茎は果実を上向きにしようとしてこのように曲がったのではないでしょうか?
左から、ササユリ、タカサゴユリ、ウバユリ、ヤマユリです。こうして見比べると、色や翼の幅などが違っていますね。
ウバユリとヤマユリ。
どのユリも、鞘の中に沢山の種子が入っています。これが皆発芽して無事育ったら、辺り一面ユリだらけになりますね。ユリは、種を蒔いてから開花まで5年ほどかかるそうです。どのくらいの発芽率か分かりませんが、無事発芽したとしても、長い間試練に耐えなければ花を咲かせる事が出来ません。そんな事を考えながら野山に咲くユリを眺めると愛おしくなりますね。
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