季節だより観察会(田宿川)②
季節だより観察会、続きです。
水中の植物から・・。
この川の名物と言っても良い水草です。ガマ科(ミクリ科)ミクリ属・・ナガエミクリです。
澄んだ水に、緑が映えてとても綺麗です。
ところで、私は以前「ミクリ」という植物の名前を聞いた事があります。その植物は、葉が水上に出て立っていました。別の植物だったかと思い、図鑑を調べてみると「湧水河川の沈水群落」という説明書きで富士市の写真が掲載されていました。たぶん、この田宿川のものだと思います。
「多年生の抽水植物(茎や葉が水面を突き抜けて空気中に出る植物)。湧水河川に特に多く、しばしば流れになびく沈水形~浮葉形となる。」とあります。また一つ学ぶ事が出来ました。
流れる水中に生えているため分かり難いですが、左はミズハコベのようです。
右はカワヂシャだと思います。この川では、水中に生えています。今まで見た場所では、茎や葉が空気中に出ていました。この植物も、「抽水~湿生植物だが、湧水域ではしばしば沈水形で生育する。」とあります。ミクリと同じですね。
バイカモも生えていました。バイカモはキンポウゲ科キンポウゲ属なんですね。他と同じく有毒かと思ったら、「キンポウゲ属で食用となるのは、バイカモのみ」と書かれていました。バイカモって食用になるんだ!目からうろこが続きます。
右は、蛍の幼虫の餌になるカワニナの赤ちゃんです。
こちらは、ミズゼニゴケの仲間のようです。図鑑に掲載されているものより葉幅が細いですが、アクアリュームなどにも使われているようで、そっくりな写真が掲載されていました。
カヤツリグサの仲間は、我が家の周りで見るものよりずっと大きい・・。右はマルバマンネングサかな?葉の丸さには地域変異もあるようです。
ズームしてみました。右はオカタイトゴメかな?ベンケイソウ科マンネングサ属は、これからしっかり覚えて行きたいと思います。似たものが、いろいろあって難しい・・。
天狗の団扇(葉)は忘れましたが、ヤツデの花が咲いていたので撮ってみました。花には蜜のようなものがついていて、ちょっと変わった臭いがしました。
今回の観察会もいろいろ勉強になりました。少しずつでも覚えて行くと、自然観察が更に楽しくなります。皆様、お疲れ様でした。
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