未踏エリアの探索④
未踏エリア・・亜高山帯で出会った植物の続きです。
イチヨウランは葉の更新が終わり、来年頑張る葉が出ていました。もう少し前だと、黄色くなった葉と緑の葉が見られます。その時期だけ、一葉ではなく、二葉になります。
こちらにも・・。良く見ると、蕾があります。イチヨウランは、早春か葉の更新時期が見つけやすいと思います。早春は、他に緑が少ないからで、葉の更新時期は、黄色い葉が目立つからです。
こちらは、ミヤマニンジンの葉と果実です。果実の時期も意外と綺麗です。
針葉樹林の林床には、コバノイチヤクソウが目につきました。この標高では、他にジンヨウイチヤクソウ、コイチヤクソウなどが生えますが、このエリアはコバノイチヤクソウだけしか見られませんでした。
フデリンドウもポツポツ見られます。この植物は、広範囲の標高に生えるようです。
大岩に生えていたヤマトリカブトです。果実が出来ていました。この近くで、イワシャジンも確認していますが、この岸壁では見つかりませんでした。
同じ岩に生えていたダイモンジソウです。富士山では、樹木に着生する姿が見られますが、この辺りから上では、樹木に着生する姿は見た事が無く、このように岩に生えています。標高2,000mを超すところでも、大岩に生えている個体に幾度か出会いました。
葉の切れ込み、葉の毛、花弁の長さや先端の形などで、ミヤマダイモンジソウと区別されるそうです。これがミヤマダイモンジソウなのか私には良く分かりません。
高山でなくても毛の生えていない個体はあるし、葉の切れ込みもいろいろです。花弁の長さや形も、群生する愛鷹山の渓谷で見ると様々ですので、私は区別しないでダイモンジソウと呼んでいます。
ツリバナの果実も見る事が出来ました。この辺りでは初めての出会いです。ツリバナにも、いろいろな種類があるようですが・・。
大理石模様だったマイヅルソウの果実が、透明感のある赤色に変身していました。綺麗でしょ?
この季節は、紅葉だけでなく、足元の植物達の変化を見るのも楽しいものです。
« センニンソウ属の果実 | トップページ | 林道脇の植物観察(静岡市某所) »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
コメント