センニンソウ属の果実
山野が紅葉に染まる頃、綿毛の花が目につくようになります。綿毛の花・・羽毛状の冠毛を付けたキンポウゲ科センニンソウ属の果実(痩果)を集めてみました。
【トリガタハンショウヅル】
「花柱が羽毛状に長く伸びる」。羽毛状の冠毛の付いた果実が、キンポウゲ科センニンソウ属の特徴です。
この辺りを歩いていると、左のような葉をつけた小さな個体を良く見かけますが、開花株にはなかなか出会えません。右は、この辺りで一番最初に花を見たトリガタハンショウヅルです。
標高1,000m辺りで撮りました。花の無い季節に、道路沿いを賑わせてくれます。
下のセンニンソウと比較されますが、葉の形で区別出来ます。葉は1回3出複葉、小葉の先端は尖り、縁は不揃いな鋸歯状になります。
ボタンヅルとセンニンソウは混在して生えている事もありますが、私の探索範囲では、全体的にボタンヅルの方が少し標高の高いところに生えています。
こちらは、標高300mくらいの場所で撮りました。ボタンヅルに比べて、痩果の側面が幅広ですね。
上から見ると、クモヒトデを連想させます。葉は羽状複葉、小葉の先は細まり鈍角。この個体は特に鈍角のような気がします。
これも、上のセンニンソウと同じ場所に生えています。富士市では、なかなか出会えない希少種です。
果実はまだ青く、羽毛状の冠毛も他に比べて短いですね。また場所の関係かもしれませんが、他の仲間に比べて結実率が低いようです。
太い蔓を見ると、節の部分から新しい目が姿を現していました。残り葉は、右だけ・・。
【クサボタン】
以前撮った写真ですが・・。標高1,400m辺りです。痩果の数が多く、冠毛もふわふわした感じがします。
今日は、月二回の不法投棄監視パトロールを行いました。TVや家庭ごみなどの不法投棄がありました。何処にでも平気でごみを捨てるダメな大人にならないよう、幼少よりの教育が大切だと思います。
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