季節だより観察会(中央公園)①
毎月10日は、富士自然観察の会さん主催の「季節だより観察会」です。今回は、富士市の町中にある中央公園で行われました。
今回も熱心な参加者ばかりで、とても勉強になりました。また、公園造成時のスタッフだった樹木医さんからも、いろいろなお話を伺う事が出来ました。
観察会で、気になった木を集めてみました。
ヒノキ科ヌマスギ属。池の畔に植えられているこの木・・初めて訪れた時は、メタセコイアだと思ってしまいました。葉がそっくりですから・・。メタセコイアは葉が対生し、ラクウショウは互生するそうです。
根元付近には、左のような呼吸根(気根、膝根)が見えます。これも、メタセコイアとの識別点になります。
右の写真は、京都府立植物園で撮った呼吸根です。ラクウショウは、湿地帯に生育し、根が酸素を取り入れるため地中から呼吸根を出すと書かれています。邪魔だからといって切ってしまうと、樹勢が弱るそうです。
左と中は、ジャカランダの木です。遠くから見ると、ラクウショウの葉に似ていますが、こちらはノウゼンカズラ科だそうです。
右は、ユリノキです。上半分の写真を見てください。左と右の木はかなり大きさが違いますが、同じ時期に同じくらいの木を移植したそうです。根が伸びやすいなど、地中の環境によってこんなに差が出てしまったとの事です。
◇ジャカランダ
ノウゼンカズラ科キリモドキ属。ジャカランダの木は、ブラジル南部原産で、和名をシウンボク(紫雲木)といい、青紫色のラッパ形の花が多数集まって咲くと説明書きがありました。
この木にも、やっと花が咲くようになったそうです。平べったい果実の数からすると、まだ花数は少ないようです。見た事がありませんので、花の季節(6月頃)に再訪したいと思います。
モクレン科ユリノキ属。果実が生っていました。ユリノキの花も、実物はまだ見た事がありません。チューリップのような花を見てみたい・・。
【ハナミズキ】 追加しました。
ミズキ科ミズキ属。ハナミズキの果実が生っていました。右のマチバリの頭のようなものは、蕾です。果実と蕾が一緒に見られるんですね。
この公園の樹木は、主に市内各所から移植されたそうです。公共施設の建て替えなどで、伐採処分される場合も多いと聞きます。生き残る場所が与えられて本当に良かった!
【ヤマハギ】 追加しました。
マメ科ハギ属。ミヤギノハギと似ていますが、こちらは秋の七草の一つ・・ヤマハギだそうです。
②へ続きます。
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