カゲロウラン(静岡県)
厄介な頭脳労働の依頼がありましたが、明日は雨予報なので、今日は肉体労働を優先しました。それにしても暑かった!
このブログでは、初登場の野生ランです。
「日本のランハンドブック①低地・低山編」によると、常緑広葉樹林の林床に生えると書かれていますが、薄暗いスギ林に生えていました。まぁ、常緑広葉樹も多少生えていますが・・。
それにしても地味な野生ランですね。ベニシュスランの様に、葉の斑が目立つわけでもないし、花の季節でなくては気付かず通り過ぎてしまいそうです。
最大20個の花がつくとありますが、ここでは10個くらいまででした。
兜状になった背萼片+側花弁と唇弁の間の開いている花が無いか探してみましたが、どれもこんな状態でした。腕のように開いているのは、側萼片です。
時間で開くのか、また開かないとすれば、この野生ランは自家受粉するのだろうか?
「葉の表面は濃緑色、光沢があり、縁が波打つ」とあります。まとまって生えているわけではなく、点在しているといった感じです。良く見ると、右のような未開花株が彼方此方に生えていました。
カゲロウラン・・ラン科キヌラン属。環境省RDBで、準絶滅危惧種(NT)、静岡県では絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されています。分布域が、拡大(北上)しつつあるそうです。温暖化の影響かもしれないと書かれていました。
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