チヂミザサ
庭さきから萌の散歩道にも生えている、チヂミザサを観察してみました。
羽毛のようなものは、メシベの柱頭です。時間の経過とともに、右のような赤紫色になるのだろうか?
茎や花軸に、沢山の毛が生えています。
左は上と同じように毛が多く、右は殆ど生えていません。図鑑を見ると、左はケチヂミザサ、右はコチヂミザサと呼ぶようです。両者が混在していました。
こちらには、まだ袋の破けていない葯が付いていました。花期は、8~10月となっていますが、同じ場所でも個体毎にバラバラなようです。
赤紫色の柱頭が綺麗ですね。左が「花期の小穂」で、右が「果期の小穂」と表現されています。そして「小穂には剛毛があり、頴(えい)の先には長さが不ぞろいの芒(ぼう)がある。成熟すると芒は粘液を出し、動物などにくっついて運ばれる。」・・頴や芒って、何だろう?
◇ちょっと勉強
①穎(えい)とは、イネ科の植物の小穂に見られる鱗状の包葉のこと。
②芒(のぎ、「ぼう」とも)は、イネ科の植物の小穂を構成する鱗片(穎)の先端にある棘状の突起のこと。
確かに花が終わった頃、この果実が独特の臭いを出し、べたついてズボンなどにくっつきます。棘でくっつくものもあるし、ひっつき虫もいろいろですね。
葉の様子です。形が笹に似ていて、やや縮んだような皺があることからチヂミザサの和名が付けられたそうです。
除去対象の身近な植物も、知らない事ばかり・・少しずつ学んで行きたいと思っています。
今日は、打ち合わせに行って来ました。セミ頭脳労働です。「たまには頭も使わないと、ボケるよ!」・・口の悪い家族に言われています。
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