季節だより観察会(中央公園)②
続きです。
【カクレミノ】
この植物の面白いところは、様々な葉の形です。左右を見比べると、別種のようでしょ?「元気の良い葉は葉脈が伸びる」と教えて頂きました。若木の葉は深い切れ込みがあり、成木では切れ込みの無い葉が多いようです。
ヒイラギなどと同じですね。また、歳をとると尖っている部分が無くなるのは、人間とも似ていますね。中には、ずっと尖っている人もいますが・・。
モクレン科モクレン属。右の写真は、京都府立植物園で撮った花です。葉の感じは違いますが、花はホウノキに似ています。
果実が落ちていました。こちらも、ホウノキに似ていますね。
アオイ科アオギリ属。幹が緑色で、葉が桐に似ている事からアオギリと名付けられたそうです。種子は、カフェインを含みコーヒーの代用品にされたこともあるとか・・。例年なら果実が落ちているそうですが、今回は見つかりませんでした。
イチョウ科イチョウ属。かなりな大木です。イチョウは、雌雄異株ですので、果実の生っていないこの木は、雄株のようです。
落葉広葉樹だと思っていたのですが、どちらかと言うと針葉樹に近いそうです。
イチョウの葉を観察しました。「葉は扇形で葉脈は原始的な平行脈を持ち、二又分枝して付け根から先端まで伸びる。」とあります。身近で見る事の出来るイチョウも、細かく観察すると面白い植物なんですね。
ニレ科エノキ属。エノキの葉を観察しました。「左右不同の広卵形または楕円形。縁の上部に鋸歯がある。」確かに、主脈を中心に見比べると歪ですね。今迄気にして見た事はありませんでした。
エノキの葉は、準絶滅危惧種(NT)に指定されている蝶・・オオムラサキの幼虫やタマムシなどの餌になるそうです。
こちらは、エノキの果実です。甘みがあり、干し柿に似た味がするそうです。いろいろな野鳥の餌になっていると聞きました。エノキは、虫や鳥たちの役に立っている樹木なんですね。
山野の植物ばかり追いかけていると、こうした園内の植物に目を向ける機会が少なく、今まで知らなかった「不思議」がいろいろ学べて、とても勉強になりました。
※厄介な頭脳労働をするため、今朝は早起きしました。頭ならしに、本日分のブログ記事を作成しました。
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