シラヒゲソウ(愛鷹山渓)
諸先輩のブログには、かなり前に登場していたシラヒゲソウ・・久々に、見に行って来ました。この場所へ行くのは、体力的に軟弱な私には少し覚悟が要ります。
咲いていました!この自生地は、人目を避ける様な断崖の一角にあります。この写真は「標準モード」で撮りました。
こちらは、まだクリーム色の葯が3個残っています。一本だけ花糸が伸びているのが分かりますか?「オシベは順次伸び、やがて全部が伸び切る」とあります。
少しだけ、蕾も残っていました。
花が目立つように撮ってみました。白い花は撮るのが難しい・・。
こちらは花弁の落ちた後です。子房が膨らみ熟してくると、柱頭の先端が4裂します。
「仮オシベは3裂し、黄色の腺体がつく・・」とあります。黄色い数珠玉のようなものは腺体なんですね。葯が落ちても仮オシベの腺体は残り、昆虫たちに蜜を与えているのでしょうか?
こちらは、初めて目にする弾けた果実です。中に黄緑色の種子が入っています。この写真では分かり難いですが、種子は細い糸のようなもので、内壁に固定されていました。
右は腺体の色も白くなり、残った種子も僅かです。種は、どのようにして撒かれているのでしょう?
間も無く弾けるであろう果実と、長い柄のある根生葉を撮ってみました。可愛い形の葉でしょ?
最後に足元の花を撮って、シラヒゲソウの咲く断崖を後にしました。後何回ここを訪れる事が出来るのだろうか・・。
シラヒゲソウ・・ウメバチソウ科ウメバチソウ属。環境省RDBの指定はありませんが、静岡県では絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されています。
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