樹上の居候(富士山)
林床に生える、ある植物を探し歩きました。下ばかり向いていたので、首の運動に樹上に着生する植物も撮ってみました。
スグリの仲間、ヤシャビシャクに果実が生っていました。緑色のまま熟しますが、とても良い香りがします。実生発芽率の高い植物です。わざわざ厳しい環境に生えているのは、どうしてでしょう?
こちらは、果実が見えません。実生発芽後、早いもので2年目には果実を付けます。
右はマツノハマンネングサです。絶滅危惧種に指定されていますが、この辺りには結構生えています。
フガクスズムシも、コケやノキシノブに守られるように生えていました。
左の写真には、ダイモンジソウの影にフガクスズムシが隠れています。ダイモンジソウの開花は、もう少し先かと思っていたのですが、咲いている株もありました。園芸品を栽培している人は、「下界でもまだなのに、富士山ではもう咲いている?」と思われたかもしれません。冬の訪れの早い山のダイモンジソウは、下界よりもずっと早く咲きます。
こちらは、倒木に居候しているダイモンジソウです。ダイモンジソウの花茎は、このような赤軸と上の写真のような緑軸があります。でも、花は同じです。
次に訪れる時には咲いているかな?アオベンケイは、絶滅危惧種に指定されておりませんが、私の探索エリアではマツノハマンネングサよりも遥かに希少種です。
別のところで出会ったベンケイソウの仲間です。近視で老眼の私は、最初ヒヨドリバナかと思いました。アオベンケイよりずっと丈が大きかったので・・。
私には初見の植物・・ミツバベンケイソウです。「葉は3個輪生・・」とありますが、左の写真で分かるように、4個輪生している場合もあります。
週末の台風が心配です。早く消滅してくれないかな・・。
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