アオスズラン①
私の探索範囲では、この野生ランは、標高差1,000mくらいの間に生えており、標高に対する順応性の高い植物だと思います。
今年は、例年より多くの株を目にしています。上の写真は、標高の高い所で7月中旬に撮ったものです。この辺りでは、日照の良い所に生えているからか、下界のものに比べて下の葉がずっと幅広です。
まだ少し早かったようです。でも、下の幾つかは開花しています。例年なら、8月盆くらいには子房の膨らんだ個体が目に付きましたので、丁度良いかと思っていたのですが・・。
低山ほどではありませんが、時々このような姿を見かけます。茎を虫に齧られたのでしょうか?左の写真を良く見ると、下の方に同じような株がもう一つ見えます。
花を接写してみました。まだ開花して間もないため、花弁や萼片があまり開いておりません。まぁ、新鮮な花を掲載したという事で・・。
標高の高いところでは、送粉者が多いようで、低山に比べて結実率が高いと思います。
4年ほど前に撮った写真ですが、こんな葉の個体もありました。
アルビノと言っても良いでしょう。しかもこの姿で蕾を持っていました。菌への依存度が、高い植物のようです。
こちらは、2014年に見かけたカラス葉の個体です。この場所に数本ありましたから、固定した変異葉のようです。
次は、アオスズランの花に訪れた虫の観察です。この日も、コンデジの調子が悪く、露出補正をいじっていないのに、暗い写真になったりしまして困りました。
※ヒナノショクジョウの次は、同じ条件下に生えるホンゴウソウの記事を考えていたのですが、こちらを先に作成してしまいましたので、少し後にアップします。
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