季節だより観察会(8月)②
②は、主に花を集めてみました。
ススキに絡みついて、コバノカモメヅルが咲いていました。
右はアキノタムラソウの花です。花や花序軸には軟毛や腺毛が生えています。腺毛の多いものを、ケブカアキノタムラソウというそうですが、この個体は軟毛は多いけど腺毛は殆ど確認出来ません。
左は、我が家の休耕畑にも咲いているイヌゴマです。右は、ウツボグサの残り花です。シソ科の花は、どれも面白い形をしていますね。
白くて小さな花・・左は、ヤマトウバナ、右はシロバナイナモリソウです。この少し下の林内では、すでに花が散ってしまったのに、ここではまだ残っていました。
カワラナデシコの花も、良く見比べると個体毎に変異が多いと思います。
ツリフネソウの花がまだ咲いていました。右はサワヒヨドリです。緑の中で、暖色系の花は目を惹きます。
薄紫系の花・・左はヒメトラノオ、右はマツムシソウです。マツムシソウは、植林されたスギやヒノキが大きくなる前は、近くの林道脇でも普通に見る事が出来ました。
あの植物は何だろう?
近づいて見ると、ヒキオコシの群落でした。薬草として、消化不良、食欲不振、腹痛などに効能があるそうです。胃腸の薬なんて、苦いに決まっている・・。
キキョウの花が咲いていました。環境省・静岡県とも絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されています。
①葉の基部が心形ではなくクサビ形②花柄や萼片の背面は毛が殆ど無い事などから、ミズタマソウのようです。ウシタキソウはまだ見た事がありません。いつか出会えたら嬉しいのですが・・。
ついでに・・。
この花も似ているでしょ?果実を見てミズタマソウと思ったら、タニタデでした。これらにミヤマタニタデを加えた4種は、どれも似た花を咲かせます。神様は紛らわしい植物を作るのがお好きなようですね。
富士自然観察の会の皆様、参加者の皆様、今回も楽しい時間を過ごさせていただきました。有難うございました。
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