ハクウンランとアリドオシラン(富士山)
今日も暑かった!水分を取らないと干物になってしまう!
タイトルを見た諸先輩の中には、「今頃?」と思われる方がいるかもしれません。今年は植物の開花が遅れた事もあって、ギリギリセーフでした。
【ハクウンラン】
下界の自生地では、もう花も終わっていると思います。ここは、私が知る自生地で、一番標高の高い所になります。
この場所は、ヤクシマヒメアリドオシランと混生はしておらず、ハクウンランのみが生えています。
御覧のように、萼片などは緑色です。日本のランハンドブックには「萼片と側花弁は淡緑色だが、赤味を帯びる事もある」と書かれています。私は、ヤクシマヒメアリドオシランと混在する自生地以外で、赤味を伸びたハクウンランらしき花を、まだ見た事がありません。
昨年、別の場所でスギの葉を除けたところ、一緒に抜けてしまった個体の地中部です。「根が退化しているので、菌への栄養依存が強いと思われる」と書かれています。
◇素人の考察
この自生地を見て気が付いた事ですが、昨年と花の咲いている場所がずれていました。最初見つけた時から、少しずつ移動しているようにも思います。そしてこの場所では、冬に地上部が枯れて、上の写真の地中部分だけが残るのだろうと思っています。冬見た時に、葉が一つも確認出来なかったからです。菌への栄養依存が強い・・地中の菌の状態によって、一気に絶えてしまう事があるかもしれません。
【アリドオシラン】
こちらは、更に標高の高い所に生えています。もう、花も見られないかと思ったら、まだ咲き残っていました。
とても小さな花なので、撮影時にズームし過ぎ、返って見難くなってしまいました。
ハート形の唇弁が可愛いでしょ?
普通に見られるアリドオシランンは、左側のような葉を付けています。でも、ここのホンの限られた場所に、右のような斑入り葉のアリドオシランが生えています。
実は、この場所で最初に見つけたアリドオシランが、この斑入り葉だったのです。山の神様に感謝しなければいけませんね。
« 休耕畑①の自然観察 | トップページ | 一人下山散策(2017年) »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
「野生蘭」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- 晩秋の着生ラン(2020.11.28)
- クロヤツシロラン果実の頃(2020.11.10)
- 野生ランの生存確認とキノコ(2020.10.20)
- 土通草(ツチアケビ)三度(2020.10.18)
コメント