シナノショウキラン①(長野県)
私が、富士山を探索する切っ掛けになったともいえる植物は、キバナノショウキランです。訳あって、2009年の秋、知人に果実のある場所を教えてもらい、翌年の7月から一週間毎に通い詰めました。それ以降、今日までキバナノショウキランを追い続けて来ました。
その間に、他県には黄色い花の咲くショウキラン属のある事を知り、一度は、その花を見てみたいと、ずっと思っていました。そして、ついにその夢が叶いました!
初めて目にした、黄色い花の咲くショウキラン属・・シナノショウキランです。
こちらは花付の良い個体です。花期は6月となっていますが、まだ蕾が多く、この植物も開花が遅れているようです。
キバナノショウキランよりも、(花茎・花柄が長く?)ひょろっとしたような印象を受けます。右は別の場所で撮りました。
こちらも、上右と同じ場所で撮ったものです。
現地を訪れる前は、もう少し標高の低い場所を想像していました。ただ、自生場所は急勾配の割に、かなり湿り気の多い地質でした。
シナノショウキランは2001年に新種登録され、環境省RDBで絶滅危惧種ⅠB類(EN)に指定されています。案内していただいた方の話では、以前見た時はもっとずっと多かったそうです。山渓のレッドデータープランツ(増補改訂新版)には、「沢山発生する年とそうでない年の差が激しい」と書かれています。今年は、不作の年という事でしょうか?
②では、少し気になった事を掲載します。
※昨晩は帰宅が遅くなり、晩酌・食事をした後眠ってしまいました。一日一記事・・日付を遡ってアップします。
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