オニノヤガラ
今年も、オニノヤガラに出会う事が出来ました。
まだ開花前でした。昨年の今頃は花が開き、下段は花筒が萎れて子房が膨らんでいました。この植物も、例年に比べて遅れているようです。コンデジでは、ピントが合わせが難しく、全体像が上手く撮れません。
長く伸びた花茎の上部は柔らかく、アスパラのように茹でて食べれば美味しいかも?
開花に向け、蕾が徐々に向きを変えているのが分かります。面白いですね。
昨年は、花を見に行ったら何者かに食べられていました。シカ等の食害に遭わないで、このまま無事に結実し、種を飛散してほしいものです。
花柄部分を接写してみました。向きを変えるために、捻じれているのが分かります。植物は、細かく観察すると不思議がいっぱいですね。
一番最初に開花すると思われる蕾です。標高の低い所に生えるオニノヤガラに比べて、緑色が目立ちます。
最後に、昨年この近くで撮った花を掲載します。
雨に濡れた後で撮ったため、水滴が付いていますが、青緑色の綺麗な花でしょ?フグの口を連想しました。
この植物は、ツチアケビと同じくナラタケ属(キシメジ科)と共生するそうですが、種子発芽の時はクヌギタケ属に依存するそうです。面倒な奴ですね。中国では栽培法が確立され、生薬として利用されていると書かれていました。
花が咲くと、地中の塊茎は枯れてしまうのか、全く同じ場所で翌年見る事はありません。ただ、その周辺に生えてくる可能性は高いので、付近を探すと出会えるかもしれません。
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