オニク開花
今日は親戚の法事でした。何とか雨は避けられましたが、見上げる駿河の峰は終日雲隠れ・・。
先日、オニクの様子を見て来ました。丁度開花している状態でした。
小さなマツボックリみたいだったのが、大きく伸びていました。新たな個体は、昨年のドライフラワーと違った場所から出ていますが、中には右のように新旧並んでいるものもありました。
「茎は、暗紫色で多肉質の太い円柱形で、黄色の狭三角形の鱗片葉で包まれる。円柱形の花穂に多数の花を付ける。」とあります。地際は、御覧のように鱗片葉だけで、花は付いておりません。
左は、頂部の様子・・鱗片葉が集まっているようです。右は、花冠を広げて開花した状態です。「萼と花冠は暗紫色」とあります。良く見ると、花冠の下に萼が姿を現しています。
こちらは花冠が開き始めたところです。中央に花柱(メシベ)とその脇にオシベが見えています。なんか自家受粉しそう・・。
花冠が開き、4本のオシベが万歳しています。もう受粉しているようですね。
無事、花を見る事が出来て良かった!
オニクはミヤマハンノキの根に寄生します。その樹上を見上げると、穴だらけの葉が目に入りました。犯人は写真の生き物のようです。ハンノキハムシの蛹です。地上部も地下部も、スネカジリばかりで気の毒です。枯れないように頑張れ!
◇素人の疑問
まだ種子を見た事はありませんが、ドライフラワーの数からするとかなり沢山の種子が出来たと思われます。ところが、この木の根の届くエリアでしか個体を見る事が出来ませんでした。別の場所でも、周辺に沢山のミヤマハンノキが生えているのに、自生しているのは見付けた木の下のみでした。
種が飛散するとしたら、周辺のミヤマハンノキの下にも生えていると思うのですが、限られた木のところにしか生えていないのはどうしてでしょう?根に寄生する植物は、種子が雨水などで根に到達するか、蟻などによって運ばれるそうです。
でも、もしかしたら生育の養分はミヤマハンノキからもらっても、種子発芽するために特殊な条件が必要なのかもしれません。ご存知の方、教えてください。
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